朝ドラ・エールで恵が木曜日に古本屋に来たのはなぜ?婚約指輪の慣習はいつから?

エール

6月17日(水)第58回の放送は、エールのアナザーストーリーとして喫茶店バンブーのご夫婦の二人、梶取保(野間口徹)と妻の梶取恵(仲里依紗)の2人の馴れ初めの物語でした。

保が営んでいる古本屋で出会った10年ほど前の2人を描いたシンプルなストーリでしたが、恵が毎週木曜日に古本屋へ来ることを疑問に感じたり、恵がつけていた指輪を婚約指輪と勘違いしたりとストーリーや時代背景を考えさせられましたね。

そこで今回は、朝ドラ・エールで恵が木曜日に古本屋に来たのはなぜなのかを考察、勘違いした婚約指輪の慣習はいつからなのかをまとめていきます!

朝ドラ・エールで恵が木曜日に古本屋に来たのはなぜ?

保が営む古本屋に恵が最初に来たきっかけは描かれてはいませんでしたが、恵は自分の知っている本の知識を保と話すことを楽しく感じていた様子でした。

それから毎週木曜日に保の営む古本屋に足を運ぶようになった恵は、いつもニコニコしていて徐々に保は恵に惹かれていったようです。

そこで気になったのが、恵はなぜ毎週木曜日に古本屋に足を運んだのかということですね。

今回のストーリーの中でヒントと考えられるポイントがあったので、そこから考察していきます!

恵が木曜日に古本屋に来た理由のヒント①

保と恵が最初に古本屋で出会い会話をすることになったのは、恵が積まれた本を崩してしまい、その時の音と悲鳴を聞きつけた保がそ恵の元へ駆けつけたことがきっかけでした。

初対面の2人ですが、恵は足元にあった夏目漱石の「吾輩は猫である」をみつけ、それが初版かどうかという話から吾輩は猫であるの上・中・下巻のうち上巻には「上」の表記がない理由を、1話完結のつもりで発刊したからだと保に話すシーンがありましたね。

恵が木曜日に古本屋に来た理由のヒント②

恵が夏目漱石の本の中で何が好きかを保に質問するシーンでは、保が「こころ」と答えると、恵は最初の見返しの裏にラテン語が書いてあることを知っているかと聞いて、その意味を保に教えていました。

「吾輩は猫である」でも「こころ」でもどちらも恵は自分が知っている夏目漱石の本に関する知識を披露していましたね。

このことから、今回のストーリーには夏目漱石がヒントになっているのではと考えました。

朝ドラ・エールで恵が木曜日に古本屋に来たのはなぜか考察!

恵が夏目漱石の本に関する知識を保に披露していたことから、恵はかなりの夏目漱石ファンだといえそうです。

夏目漱石について調べてみると、木曜会(もくようかい)というものをみつけました。

木曜会は名前の通り毎週木曜日に開かれた会合で、場所は夏目漱石宅で行われ漱石の教員時代のお教え子や漱石を慕う若手文学者が集まって議論をしていたのだそうです。

今回のストーリーのメインである保と恵の出会いのシーンに夏目漱石の本について語られていることから、夏目漱石の「木曜会」に掛けて恵は毎週木曜日に古本屋に足を運んでいたと考えられるのではないでしょうか。

毎週木曜日に保の営む古本屋に足を運んでいた恵が、1度だけお店に来なかったことがあったというのは夏目漱石とは関係なく、保の気を引こうとした恵の作戦だったのかもしれません。

結果的に保は心待ちにしていた恵が来ないので、店を遅い時間まで開けていたりと恵をとても気にしていた様子でした。

これが恵の作戦だとしたら大成功だと言えますね!

恵の指輪を婚約指輪と勘違いした理由と慣習はいつからか?

保を気にかける常連客の木下(井上順)と木下が連れてきた親戚の子の幼い頃の佐藤久志(山口太幹)で、保の恋を応援しますがなかなか上手くいきません。

そんな時に、久志は恵のあることに気が付きました。

それは保が恋する恵が、左手の薬指に指輪をはめていたことだったのです。

様々な知識をもつ久志は当時の日本ではまだ慣習がないが、外国では婚約の時に男性から女性へ指輪を送る慣習があり左手の薬指に指輪をはめているのは恵が外国人の男性から求婚されているからだろうと話しました。

行動するなら今しかないとようやくここで火がついた保は、恵に思いを伝えることになり結果2人は結ばれることになったというわけです。

実は恵がはめていた指輪は婚約指輪ではなく、婚約指輪を左手の薬指につけるという慣習を知らなかった恵はファッションリングとして指輪をはめていただけだったというオチだったのですが、では日本で婚約指輪が慣習となったのはいつからなのかが気になりました。

調べてみると、日本で婚約指輪の慣習が定着したのは昭和30年代半ば以降のことなのだそうです。

ダイヤモンドの輸入制限がなくなったことでダイヤモンドを飾った婚約指輪が一般化し、昭和40年代にはダイヤモンド供給会社による婚約指輪のキャンペーンが行われたこともあり日本で定着したとありました。

エールの時代設定は昭和初期なので、まだ婚約指輪というものは日本では慣習になっておらず、エールの時代よりももう少し先というわけですね。

まとめ

今回の放送もエールのアナザーストーリーでしたが、喫茶店バンブーの夫婦は気になっていたので馴れ初めを知ることができた素敵な回でした。

保と恵に共通していた本や夏目漱石がきっかけで惹かれ合った2人ですが、恵がしていた指輪を婚約指輪と勘違いして突然プロポーズをしたりと2人の馴れ初めにほっこりしてしまいましたね。

おかげで日本での婚約指輪の慣習について知るきっかけにもなりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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