朝ドラ・エールで度々登場している大人の社交場「カフェーパピヨン」。
カフェーパピヨンは第7週の5月13日(水)第33回の放送に初めて登場してから、古山裕一が何度か足を運ぶシーンがあったり、古山音が東京帝国音楽学校在学時代に自身の歌に役立てる修行のために1週間働いてみたりと何度も登場していて、カフェーというお店について気になっていた方も多かったのではないでしょうか。
そこで今回は、朝ドラ・エールのカフェーとはどんな店なのか、ママや女給の役割についてもまとめていきます!
朝ドラ・エールのカフェーとはどんな店?
朝ドラ・エールで度々登場している大人の社交場「カフェーパピヨン」ですが、カフェーとは実際どういったお店なのでしょうか。
エールを観ていてわかる範囲でまとめると、
- 営業時間は夜のようだ
- 大人、主に男性が行くお店のようだ
- お酒を飲むお店のようだ
- 接客スタッフはほとんどが女性
- 女性スタッフはかわいらしい着物&エプロン姿で接客
なんだか現代にも似たようなお店があるような・・・。でも実際にどんなお店なのかはストーリーの中では何も説明がなかったんですよね。
ですので、ここからはカフェーについて詳しく調べてまとめていきます!
朝ドラ・エールのカフェーについて詳しく説明!
「カフェーパピヨン」は東京にあり、もともとはコロンブスレコードに裕一と同期として採用されたことがきっかけで出会った木枯正人(野田洋次郎)が、大衆の求める歌を作るために大衆を知るための取材として通っていた行きつけのお店でした。
裕一は木枯の誘いで初めてカフェーというお店に行ったのですが、最初だけはお金の心配をしたりととてもとまどっていたものの、すぐに女性スタッフにメロメロになってしまったのです。
私の初めてカフェーパピヨンが登場した時の第一印象としては、女性スタッフが男性客にお酒を提供する現代のキャバクラをイメージしました。
本来のカフェーとは、明治時代に本場パリのCafeをモデルに美術家や文学者の交際の場として始まったものでした。
しかし、本場パリのCafeの店員は男性なのに対しカフェーでは女給を置いていて、もともとは「カフェーパピヨン」のような営業スタイルではなかったようです。
「カフェーパピヨン」のような営業スタイルは風俗営業と呼ばれていて、1924年(大正13年)に派手な着物に化粧をした女給(女性スタッフ)が客の席についてお酒を提供し、密着しながら接客をするサービスが人気となったお店が流行のきっかけでした。
これは、現代のキャバクラの元となる業種のお店と考えられますね。
朝ドラ・エールのカフェーは現代にはあるのか?
1945年(昭和20年)以降、遊郭や新規参入業者などが「カフェー」という名目で店の営業を行うようになり、それまでのカフェーはバーやクラブなどと名前を変えました。
そのため、法律用語では「カフェー」は現在も残っているものの、「カフェーパピヨン」のようなお店は時代とともにバーやクラブへと名前を変えてしまったので、昔から今も営業している本来の「カフェー」はないようです。
ちなみに「カフェー」は「カフェ」と名称が似ていますが、「カフェー」は女給の接客を売りにして酒類の提供を行う特殊喫茶に対して、「カフェ」は酒類を扱わない本来の喫茶店との意味で純喫茶と呼ばれています。
朝ドラ・エールのカフェーで働くママの役割とは?
カフェーのママの役割は、カフェーの店内を取り仕切ることです。
カフェーのスタッフはママの他に、女給や給仕を行う男性スタッフがいます。
ママは客が店を訪れると、その客の席に配置する女給を誰にするか考え支持を出したり、客が盛り上がるように声をかけたり、時には女給の振る舞い方の指導を行ったりするようですね。
朝ドラ・エールのカフェーで働く女給の役割とは?
女給の役割は、ママの指示にしたがってお客の席につきお酒を作り提供したり、お酌をすること、時には腕を組むなどのボディータッチなど密着した接客をすることもあり、会話を盛り上げたりお客を喜ばせるのが仕事です。
服装は派手な着物に白いエプロン姿といった和洋折衷で、欧米文化が入ってきた明治・大正時代独特のファッションといえそうですね。
大正時代にはカフェーの流行により、サロンエプロンというフランスのカフェ給仕が着用していた胸当てがなくウエストから下に巻くタイプのエプロンが、女給の着衣として流行していたそうです。
まとめ
エールに登場したカフェーが風俗営業と聞くと少し過激な印象を受けますが、ストーリー上では店内は明るく清潔な印象で現代のそれとは全く異なるお店だと思います。
また、カフェーパピヨンの女給さんの服装はどれも派手で素敵な着物にフリフリのエプロン姿で女性の私が観ていてもとても魅力的で、現代のキャバクラとも少し違うように感じました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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