朝ドラ・エールの第7回の放送に初めて登場して圧巻の歌声を披露した双浦環・ふたうらたまき(柴咲コウ)は、音が歌手を目指すきっかけとなるエールでは重要な人物の一人です。
双浦環はオペラ歌手という役柄のため、登場時に教会で歌った歌もオペラの歌だったわけですが、実際にこの時代にオペラ歌手として活躍していた日本人がいたのか気になりますね。
そこで今回は、朝ドラ・エールの双浦環のモデル人物は誰なのか、教会での歌や恋人についてもまとめていきます!
朝ドラ・エールの双浦環(ふたうらたまき)とは誰?
双浦環は、世界的に活躍するオペラ歌手として朝ドラ・エールに登場しました。
初登場のシーンでは、音が琴の演奏を披露する予定でいた教会に現れてナレーションによる双浦環の簡単な紹介の後にオペラの歌をラストの約20秒ほどの間披露するというものでしたが、これが音にとっては運命的な出会いとなったのです。
音にとってはこの時聴いた双浦環の歌声が生涯忘れられない瞬間となり、音がプロの歌手を目指すきっかけになりました。
エールのヒロインである音にとって重要な人物である双浦環を演じた役者さんと、モデル人物についてまとめてみます。
双浦環役は柴咲コウ(しばさきこう)
双浦環役を演じていたのは、女優であり歌手としても活躍している柴咲コウ(しばさきこう)さんです。
名前:柴咲コウ(しばさきこう)
生年月日:1981(昭和56)年8月5日
血液型:B型
出身地:東京都
所属事務所:レトロワグラース
テレビドラマや映画などで数々の作品に出演している柴咲さんは、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞やキネマ旬報ベスト・テン最優秀助演女優賞などの受賞歴もある女優さんです。
主な出演作品はテレビドラマと映画ですが、劇場アニメの出演歴もあり数多くのCMにも出演しています。
歌手として柴咲さんが注目されたのは、2003年に映画がされた「黄泉がえりの」主題歌「月のしずく」をRUI(ルイ)名義でリリースした時で、この曲が100万枚を超える大ヒット曲となりました。
その後もドラマや映画の主題歌を歌うなど歌が評価される一方で、自信で作詞した歌では原作の内容をよく理解して作られていると作詞に関する評価も得ているのだそうです。
双浦環のモデル人物は三浦環(みうらたまき)
双浦環のモデル人物は、オペラ歌手の三浦環(みうらたまき)さんです。
三浦さんは日本で初めて国際的な名声を掴み、オペラの主役となる女性歌手の国際プリマドンナとなった人物です。
1884(明治17)年2月22日に東京府東京市京橋区に生まれた三浦環さんは、3歳の頃から日本舞踊を6歳の頃から長唄と箏(そう)を習い始め、1900(明治33)年に東京音楽学校に入学しピアノ、声楽、ヴァイオリンを学びました。
オペラ歌手として成功することとなったきっかけは、東京音楽学校在学中の1903(明治36)年7月23日に催された日本人の手による初めてのオペラ公演に出演し、成功を収めたことです。
2度目の結婚後をした夫とともに1914(大正3)年にドイツに留学後は、イギリスに移動後アメリカに渡り1915(大正4)年にボストンで初めて「蝶々夫人」の蝶々さんを演じます。
そこからアメリカの様々な地域でオペラ歌手としての役を演じた後ヨーロッパでも活躍し、1935(昭和10)年には「蝶々夫人」出演2000回の記録を達成したのだそうです。
日本に帰国後は太平洋戦争の影響を受け疎開し、疎開先ではピアノを持ち込み近所の子どもに歌を教えたり地元民と気さくに交流したといわれています。
朝ドラ・エールの双浦環が教会で歌った歌の曲名
第7回の放送で双浦環が教会で歌っていた曲の曲名は、「私のお父さん」といいます。
この歌は、ジャコモ・プッチーニの作曲したオペラで、イタリアのトスカーナ州フィレンツェを舞台にした歌劇「ジャンニ・スキッキ」の劇中歌です。
「私のお父さん」は劇中の登場人物ジャンニ・スキッキの娘のラウレッタが歌う曲で、女性の高い音域を指すソプラノなため、天性の歌声と技術が必要な歌だといえます。
そんな歌を本来はオペラ歌手ではない柴咲さんが、吹き替え無しで歌いすばらしい高音域で歌っていたこがネット上でも絶賛されていました。
朝ドラ・エールの双浦環の恋人・今村嗣人とは?
朝ドラ・エールの第59回の放送では、エールのアナザーストーリーとして若かりし頃の双浦環のパリでのストーリーとして、その時の恋人が登場しました。
その双浦環の恋人が、パリで画家を目指している今村嗣人(いまむらつぐひと)です。
今村嗣人役は、ロックバンドRIZEのメンバーの一人でドラマーとしても活躍していてる俳優の金子ノブアキさんが演じていました。
エールでは双浦環と今村嗣人が環のパリ留学中に出会い恋に落ちたというストーリーでしたが、史実では双浦環のモデル人物である三浦環さんは結婚後に留学したとなっています。
また、今村嗣人のモデル人物であるフランス画家の藤田嗣治さんと三浦環さんに関わりがあったというエピソードはないようですので、双浦環と今村嗣人の恋のエピソードはエールのオリジナルストーリーのようです。
まとめ
朝ドラ・エールで美しい姿と素晴らしい歌声を披露した双浦環は、音の人生に
影響を与えただけではなく視聴者にも驚きと感動を与えてくれましたね。
また、双浦環のモデル人物である三浦環さんが、大正・昭和という時代に実在したオペラ歌手ということにも驚きました。
これからもエールの登場人物とモデル人物を照らし合わせて見てみるのも、エールの楽しみ方のひとつとなりそうです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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