思い出のマーニーでは、「マーニーの日記」がこの物語の重要な役割を果たします。
マーニーと一緒に様々な体験をしていたアンナは、マーニーを忘れてしまいそうになったことがきっかけでマーニーに会えなくなってしまいました。
それでもマーニーの住んでいた湿っ地屋敷に足を運んでいるとメガネ少女のさやか(彩香)に声をかけられ、そこで「マーニーの日記」の存在を知り驚くことになったのです。
そしてそのマーニーの日記は、最後の数ページがなぜか破られていました。
そこで今回は、思い出のマーニーでマーニーの日記に書かれていた内容と、ページを破ったのは誰だったのかや久子の絵に隠された理由についても考察していきます!
思い出のマーニー・湿っ地屋敷でさやかが見つけたマーニーの日記
アンナがマーニーの日記の存在を知ることになったきっかけは、人が住んでいなかった湿っ地屋敷に引っ越してきたメガネ少女のさやかとの出会いです。
さやかは、マーニーに会うために湿っ地屋敷のマーニーの部屋を見ていたアンナに向かって「あなたマーニー?」と問いかけました。
アンナはもちろんマーニーではないですが、アンナの反応に違和感を感じたさやかはアンナを自宅へ招き入れ、そこでマーニーの日記をアンナに見せたのでした。
思い出のマーニー・マーニーの日記の内容とは?
アンナがさやかになぜマーニーのことを知っているのかと聞くと、さやかは棚の隙間から見つけたという日記をアンナに手渡しました。
その日記を開くと、「Marnie’s Diary」(マーニーの日記)と書かれていることにアンナは驚きます。
その日記の内容には、アンナとマーニーが一緒に体験したことばかりが書かれていました。
ただ体験した内容と唯一違っていたのは、日記の内容はあくまでマーニーの体験談でそこにアンナは一切登場していなかったのです。
アンナが日記を読み進めていくと、最後の数ページが破り取られていることに気づきました。
日記の破ったページの内容は和彦とサイロのトラウマ話
マーニーの日記の破ったページをさやかが見ているシーンをよく見ると、破ったページに書かれている内容を見ることができます。
マーニーの日記の破ったページには、マーニーと幼馴染の和彦(かずひこ)とのことが書かれていました。
マーニーの元に和彦が来て一緒に出かけたことや体験したことなど、和彦に関することばかりが書かれていてさやかは少し呆れた様子です。
そしてマーニーの破った日記の最後には、和彦がマーニーが怖くて行きたくないと感じているサイロに連れて行こうとしていることが書かれていました。
マーニーは、マーニーがサイロを怖がっていることを和彦がからかうのをやめてほしいと望んでいるようですが、和彦の方はというとマーニーにトラウマと向き合って欲しいと思っているような内容が書かれていたのです。
マーニーの日記の破ったページが隠されていた場所
マーニーの日記の破ったページは、さやかが暮らす湿っ地屋敷の戸棚の奥にあった絵の中から偶然見つけたとさやか本人がアンナに話していましたね。
マーニーの破ったページが隠されていた絵をアンナが見てみると、その絵は久子さんがマーニーに宛てて描いた絵だということがわかりました。
これにより、湿っ地屋敷の絵を描いていた久子さんが、マーニーと繋がりのある人だということにアンナは気づけたのです。
マーニーの日記を破ったのは誰?久子の絵に隠された理由も考察!
マーニーの破ったページが隠されていた絵が久子さんが描いた絵だとわかったことで、アンナとさやかはマーニーのことを知るために久子さんの元へ向かいます。
久子さんがマーニーの日記を読むと、アンナは久子さんにマーニーのことを教えてほしいと言い、久子さんはアンナにマーニーの生涯について話してくれました。
しかし、ここまでのシーンでマーニーの日記を破ったのは誰なのかということについては語られておらず、最終的にこの部分は謎のまま思い出のマーニーは終わってしまうんですね。
そこでここからは、マーニーの日記を破ったのは誰なのかを登場人物ごとに久子の絵に隠された理由も一緒に考察してみます。
マーニーの日記を破ったのはマーニー?
私が個人的にマーニーの日記を破った人物として可能性が高いのは、マーニー本人なのではないかと思っています。
マーニーの日記で破ったページには、幼馴染の和彦のことばかりが書かれていました。
日記の破ったページの内容には和彦はただの幼馴染として書かれていて、久子さんの話でマーニーはいつも支えてくれていた和彦さんと結婚したということがわかります。
もしかすると、マーニーがトラウマを克服するためにサイロに行ってそこで怖がって泣いていたマーニーを和彦が迎えに来てくれたことで、マーニーは和彦に恋心を抱いたのではないでしょうか。
自分の和彦に対する恋心に気づいたマーニーは気恥ずかしくなったことや、それをばあややねえやに知られることを避けるために、和彦のことばかり書いていた日記のページを破り取ったのかもしれません。
そのマーニー日記の破ったページを久子さんの絵に隠したのは、大切な自分の恋する気持ちと大切な友人だった久子さんが描いた絵という、マーニーにとっての「大切な思い出」をその思い出の原点である大好きだった湿っ地屋敷に置いておきたいという気持ちが理由だと考えられるのではないでしょうか。
マーニーの日記を破ったのはアンナ(杏奈)?
マーニーの日記を破ったのはアンナという可能性はとても低いと思います。
アンナが子供の姿のマーニーと体験したことは祖母のマーニーに育てられていたアンナがまだ幼かった頃に、物語のように聞かされていたマーニーの過去の思い出話から作り上げた妄想だったのではないかと考えられます。
その場合、アンナは実際には人が住んでいなかった湿っ地屋敷の中に入ったことがないわけですし、湿っ地屋敷の中にあったマーニーの日記や久子さんが描いた絵を見つけることも不可能でしょう。
マーニーの日記を破ったのはさやか(彩香)?
マーニーの日記を破ったのがさやかという可能性はありえない話ではないかなと思います。
さやかは思い出のマーニーのストーリーの中の主要な登場人物の中で、唯一湿っ地屋敷の中を自由に過ごすことができた人物です。
そのさやかがマーニーの日記を見つけ、そのマーニの日記の破れたページを偶然にも湿っ地屋敷の戸棚の奥にあった絵の中から見つけるというのは、少し出来すぎた話のようにも感じます。
ただ、マーニーの日記を破ったのはさやかというのはありえない話ではないとはいえ、さやかがそんなことをする理由がまったくないように思います。
マーニーの日記を破ったのは久子?
マーニーの日記を破ったのが久子さんという可能性は低いですがあると思います。
小さい頃から湿っ地屋敷に住むマーニーと仲良く遊んでいた久子さん。
久子さんが語ったマーニーの生涯では幼少期の頃の話の次は、マーニーが和彦さんと結婚した話をしていたため、久子さんが自分が描いた絵をマーニーにプレゼントしたことやマーニーの日記については一切語られていません。
しかし、マーニーと久子さんが思春期だった少女時代のことを想像すると、久子さんは自分が大好きだったマーニーを和彦さんにとられたような嫉妬心を抱いたこともあったかもしれませんね。
そういったことから嫉妬の対象である和彦さんのことを書いた日記のページを破って、自分の描いた絵の中に入れて隠したと考えられるのではないでしょうか。
マーニーの日記を破ったのは十一(といち)?
マーニーの日記を破ったのは十一(といち)さんという可能性はとても低いと思います。
十一さんは思い出のマーニーの終盤で、アンナとさやかをボートに乗せたシーンで「マーニー・・・青い窓の向こうに閉じ込められた少女。遠い昔の話しだ」と話していました。
思い出のマーニーのストーリーの中やマーニーの日記の中にも、十一さんとマーニーが親しくしていたということは描かれていません。
そんな十一さんがマーニーの住んでいる湿っ地屋敷に入ることも、マーニーの日記を破って隠すことも不可能に近いと思います。
まとめ
思い出のマーニーに出てくるマーニーの日記は、このストーリーの中でとても重要な役割を果たしていたことがわかったと思います。
マーニーの日記の破ったページを誰が破ったのかについては、調べてみましたが明確な答えがないので可能性の高い人物が誰なのかを私なりに考察してみました。
思い出のマーニーは謎が本当に多いので、自分なりに考察しながら観ることでストーリーを再度楽しむことができるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント