『クレヨンしんちゃん』で、ネネちゃんとネネちゃんのママ(桜田もえ子)のストレスの発散で殴る道具として登場しているうさぎのぬいぐるみ。
頻繁に登場するわけではありませんが、怖いキャラクターとして描かれている回もあることから、うさぎが怖い理由について気になっているという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、『クレヨンしんちゃん』(クレしん)のネネちゃんのうさぎが怖い理由や、ネネちゃんがなぜうさぎを殴るのか、怖くなった経緯についても解説していきます。
【クレヨンしんちゃん】ネネちゃんのうさぎが怖い
まずは、ネネちゃんのうさぎとの出会いや名前、怖い理由についても解説していきます。
ネネちゃんとうさぎの出会い
ネネちゃんとうさぎの出会いは、2001年3月9日に放送された短編「しあわせウサギ物語」です。
最初、マンモス堂というおもちゃ屋さんに、「しあわせうさぎ」という商品名で大きなうさぎのぬいぐるみが売られていました。
ネネちゃん親子がマンモス堂の前を通りがかり、そのぬいぐるみがネネちゃんの目に止まります。
ネネちゃんはウサギが大好きなので、その可愛らしいぬいぐるみを見てさっそくママにおねだりをするのです。
ネネちゃんはママを「自慢のママだ」と褒めちぎることでおねだりに成功し、うさぎはネネちゃんのものになります。
ネネちゃん親子は、お迎えしたしあわせうさぎを笑顔で抱きしめ可愛がるのでした。
ネネちゃんとうさぎの出会いは、意外にもなんの変哲もなく5歳の女の子らしいほっこりした出会いだったのです。
うさぎのぬいぐるみの名前は?
うさぎには、これまで3つの名前がつけられています。
①しあわせうさぎ
マンモス堂で売られていた時についていた名前です。
最初の登場の際に「人をしあわせにするように」とつけられた名前だとうさぎ自身のナレーションで語られています。
②うさばらしうさぎ
初めてウサギがネネちゃんママに殴られたシーンで、ウサギ自身が自虐的に「僕の名前はうさばらしウサギです」と名乗ります。
③なぐられうさぎ(殴られウサギ)
2003年6月7日に放送された「殴られウサギの逆襲だゾ」にて、初めてこの名前が出てきます。
最初の登場からしばらくはウサギが主役のお話はなく、ネネちゃんに殴られている描写でのみの登場でしたが、久しぶりに主役として登場するお話でタイトルに名前が入っており、それ以降この名前で呼ばれるようになりました。
(なお「殴られウサギの逆襲だゾ」以降のお話では「殴られウサギ」から「なぐられうさぎ」に表記が変わっています。)
最初はしあわせウサギという可愛らしい名前だったにも関わらず、段階を経てどんどんひどい名前になっていったようですね。
ネネちゃんのうさぎが怖い理由
ネネちゃんのうさぎに対して、怖いというイメージを持つ方はとても多いのではないでしょうか。
本来であれば、ネネちゃんに殴られているシーンの多いうさぎをみて、可哀想や悲しいといったイメージを持ちそうな気がしますが、怖いと感じる人が多いのはなぜでしょうか。
それは、おそらくこれまで放送されたうさぎに関する都市伝説シリーズやホラー回によるものでしょう。
これまで、うさぎが主役級の登場をしたお話は(短編も含んで)7話あります。
最初にご説明した短編回「しあわせウサギ物語」とその続編にあたる「ネネちゃん家のウサギはかわいそうだゾ」というウサギの初登場した本編回以降は、うさぎは全ての回で怖い存在として描かれています。
中でも、「殴られウサギの逆襲だゾ」は初めてなぐられうさぎが主役として登場したホラー回で、長年放送されているクレヨンしんちゃんのお話の中でもトラウマ回としてとても有名です。
他の登場回は、この5つです。
- ネネちゃんのウサギがしゃべったゾ
- なぐられうさぎたびたびだぞ
- レジェンド オブ なぐられうさぎだゾ
- なぐられうさぎ<泡>だゾ
- なぐられうさぎ<醒>だゾ
ファンの中ではこれらのお話を見て、見ている人がうさぎを怖いと感じるようになったのでは、と言われています。
うさぎ登場回は、どのお話もホラー要素が強くいつものクレヨンしんちゃんとは違ったテイストですが人気も高いお話しなので、是非興味のある方は見てみてください。
【クレヨンしんちゃん】ネネちゃんはうさぎをなぜ殴るのか?
ここからは、『クレヨンしんちゃん』でネネちゃんはうさぎをなぜ殴るのか、殴るようになった理由やうさぎが怖い性格になった経緯についても解説していきます。
ネネちゃんがうさぎを殴るようになった理由
ネネちゃんがウサギを殴るようになった理由は、明確には語られていません。
しかし、ウサギが初登場する短編回「しあわせウサギ物語」で初めてママがウサギを殴る描写がえがかれ、視聴者の中ではこの時をきっかけにネネちゃんはウサギを殴るようになったのではと言われています。
そのお話はこのような内容です。
あるおやつどき、ネネちゃんママの特製ババロアを前に、ネネちゃん親子のおやつタイムが始まろうとしていました。
そこにいつものようにしんのすけが家に訪ねてきます。
しんのすけは、ネネちゃんのお家に行く度に周囲の分まで食べ物を食べては「しつこいお味」という感想を残して帰っていくので、ネネちゃんママとしてはあまり嬉しくないお客様です。
ネネちゃんも「ママとババロアが食べたいから」としんちゃんに帰ってもらおうとしますが、しんのすけはいつの間にか庭側にある窓から家に侵入しており、結局三人で食べる事になります。
そして案の定、いつものように人の分までババロアをぺろりと食べた上に「相変わらずしつこいお味〜」と言うのでした。
その状況にムカムカするネネちゃんママは、あたりを見まわし、とっさに部屋の端に座らせていたしあわせウサギのお腹を殴って、イライラを発散するのです。
その時、ネネちゃんは「いつものママじゃない」と言いながら泣いてママの足にしがみついていました。
ここで「イライラした時やストレスが溜まった時=ウサギを殴る」という方程式が、ネネちゃんの中で出来上がってしまった可能性が高いと言われています。
実際、その後「ネネちゃん家のウサギはかわいそうだゾ」で、親子共々ウサギを殴るのをやめようとする展開があるのですが、ネネちゃんはウサギを殴る事について「ストレス解消だもん!」と笑顔で答えています。
この事から、ネネちゃんはママをお手本にストレス解消方法を学びウサギを殴るようになった、と言われているようです。
ネネちゃんはまだ5歳と幼いので、善悪の区別がつかないままこういった行動をとっているのであれば、少し悲しいですね。
うさぎが怖い性格になった経緯
これまでウサギが怖いという事についてお話してきましたが、なぜウサギは怖い性格になってしまったのでしょうか。
実は、こちらも原作やアニメの中でははっきりとは語られていません。
しかし、原因と言われてる説がひとつあります。
それは、長年ネネちゃんのストレス発散の道具として殴られてきた事によって性格が歪んでしまった、という説です。
先述したトラウマ回「殴られウサギの逆襲だゾ」の中に、ウサギが日頃の仕返しとしてネネちゃん親子をこき使い、振り回すシーンがあります。
その時にネネちゃんママがつぶやいた「ひねくれたウサギ、、、」という言葉に対して、なぐられうさぎは「こんな性格にしたのはどこの誰なのよ〜!」と怒り、襲いかかるシーンがあるのです。
この発言からウサギが日頃ネネちゃん親子のストレスの捌け口となり苦しんできたことや、それによって怖い性格になってしまったことがわかりますね。
余談になりますが、このシーンはただこわいお話として作られているわけではなく、制作側の「おもちゃを大切にするように」という思いを込めて作られたと言われています。
怖がらせてわかってもらうというのは少し力技のように感じますが、きちんと意味を持って登場しているようですね。
うさぎはもともと優しい性格だった
ウサギはネネちゃん親子のストレスの受け皿となり性格が歪んでしまったとお伝えしましたが、元々はとても優しい性格でした。
このことは、初登場の際にすでに明確になっています。
最初マンモス堂で売られている時に「人をしあわせにする為にこの名前がつけられました」と発言しており、周囲のしあわせを願える心優しい性格であったことがわかります。
元々優しかったことがわかる分、今なぐられうさぎになってしまったことが少し可哀想に感じてしまいますね。
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まとめ
この記事では、『クレヨンしんちゃん』のネネちゃんのうさぎが怖い理由や、ネネちゃんがなぜうさぎを殴るのか、怖くなった経緯についても解説してきました。
- ネネちゃんとうさぎの出会い
- 2001年3月9日放送の「しあわせウサギ物語」で初登場。
- 「しあわせうさぎ」という商品名でおもちゃ屋で売られていた。
- ネネちゃんがママにおねだりして購入。
- うさぎのぬいぐるみの名前
- しあわせうさぎ:購入時の名前。
- うさばらしうさぎ:ネネちゃんママに殴られた時に自虐的に名乗る。
- なぐられうさぎ:2003年6月7日放送の「殴られウサギの逆襲だゾ」からこの名前に。
- ネネちゃんのうさぎが怖い理由
- ホラー回や都市伝説シリーズの影響。
- 主な登場回:
- しあわせウサギ物語
- ネネちゃん家のウサギはかわいそうだゾ
- 殴られウサギの逆襲だゾ
- ネネちゃんのウサギがしゃべったゾ
- なぐられうさぎたびたびだぞ
- レジェンド オブ なぐられうさぎだゾ
- なぐられうさぎ<泡>だゾ
- なぐられうさぎ<醒>だゾ
- ネネちゃんがうさぎを殴る理由
- 「しあわせウサギ物語」でネネちゃんママがウサギを殴るシーンが影響。
- ママをお手本にストレス解消方法として学ぶ。
- ネネちゃんは「ストレス解消だもん!」と笑顔で答えるシーンもある。
- うさぎが怖い性格になった経緯
- ネネちゃんのストレス発散の道具として長年殴られた結果、性格が歪む。
- 「殴られウサギの逆襲だゾ」ではウサギが復讐するシーンがあり、性格の変化が示される。
- うさぎの元々の性格
- 初登場時は「人をしあわせにする為にこの名前がつけられました」と発言。
- 元々は心優しい性格だったが、殴られ続けたことで変わってしまった。
- 制作者の意図
- 「おもちゃを大切にするように」というメッセージが込められている。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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