キルコがマルに自分の過去を話すシーンで、竹早桐子(たけはやきりこ)と共に登場した額に大きなキズのある中年の男性。
桐子はその男性が医師のような役目を果たしていたことから「先生」と呼んでおり、周囲もその人物を医者だと思いながらも彼の目的については疑っている様子でした。
医者の正体とは一体何者なのでしょうか?
この記事では、『天国大魔境』の医者迫田(さこた)の正体は何者なのか、猿渡先生との関係や目的についても考察していきます!
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【天国大魔境】医者の迫田とは?
まずは、『天国大魔境』の医者の迫田とはどのような人物なのかを解説していきます!
医者は浅草で治療をしていた
医者は、キルコとマルの物語が描かれている2039年の15年前・2024年の浅草でレーサー達の怪我を診るなどの治療をしていた人物です。
荒廃した世界では医療も充実しておらず医者という存在はとても貴重であったため、浅草ではとても頼りにされている存在でした。
しかし浅草で暮らす人の中には、医者が隠れて人食いヒルコの研究や人体実験をしていると疑っている者もおり、医者の名前や正体、目的について真実を知るものは誰もいなかったのです。
そのためロビンこと稲崎露敏(いなざきろびん)は、単独でこの医者について調査をしていたようでした。
医者の名前についてはキルコの過去のエピソードでは不明でしたが、『天国大魔境』の漫画原作6巻32話でロビンが浅草にいた医師の名前を「迫田」(さこた)と言ったことで医者の名前が明らかになりました。
キルコを脳移植したのが医者の迫田
キルコに脳移植手術を施した人物が医者の迫田です。
これについては、キルコの過去のエピソードですでにキルコが予想していたことでした。
キルコは姉である桐子の身体に今の人格の前身である竹早春希の脳を移植した経緯や理由を聞かされてはいなかったのです。
そのため姉の死亡について納得ができず、迫田を探し見つけることができたら桐子の死の真相について問い詰めるつもりでいたのでした。
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医者の迫田は消息不明になっていた
医者の迫田は、物語開始時点で消息不明となっています。
迫田は桐子と春希の脳移植手術を行った後に行方不明となっていたのです。
迫田の消息については知る者は誰もおらず、迫田の正体について調査をしていたロビンでさえも迫田の居場所を特定することはできていなかったことが漫画原作6巻32話で明らかとなったのでした。
【天国大魔境】医者迫田の正体は?
ここからは、『天国大魔境』の医者迫田の正体について解説していきます!
医者迫田の正体は猿渡先生
医者迫田の正体は猿渡先生こと猿渡照彦(さわたりてるひこ)です。
このことについては、漫画原作8巻47話で猿渡照彦の本名が迫田照彦(さこたてるひこ)であることとが明かされています。
また名前の一致だけでなく、猿渡先生は自衛隊により高原学園の制圧作戦が開始した際に額にケガをしていて、その後の登場では大きなケガの跡が残ってしまっていました。
その猿渡先生のケガの跡が医者迫田の額の傷と一致していることからも、医者迫田の正体は猿渡先生で間違いないでしょう。
猿渡先生は高原学園の保険医
猿渡先生は、高原学園の保険医として勤務していた人物です。
医者として脳移植計画に関わる一方で、その入れ物となる側の身を案じるなど良心を持っています。
もともとは中学の頃から引きこもり状態だったのですが、高原学園の園長・上仲詩乃(かみなかしの)らに高原学園で好きなことに没頭していればそれを役立てられる社会がもうすぐ来ると誘われたのがきっかけで高原学園に来たようです。
猿渡先生は医療の常識を超えて2024年の時点では脳移植手術の知識や技術を身に着けていただけでなく、人工食肉の製造やクローン技術までも行えるほどになっていました。
医者迫田と猿渡先生の関係性
医者迫田と猿渡先生は同一人物という関係性ですが、異なる名前を使っていた理由は父親との折り合いが悪く母方の姓を名乗っていたためです。
医者迫田の本名は迫田照彦ですが、高原学園時代では母方の姓である猿渡照彦と名乗っていました。
しかし猿渡先生がいつから何がきっかけで迫田と名乗り始めたのかについては、漫画原作8巻まででは明らかになっていません。
【天国大魔境】医者迫田の目的を考察
ここからは、『天国大魔境』の医者迫田の目的を考察していきます!
人食いヒルコの研究をしていた
医者である迫田は、浅草に暮らしていた頃に人食いヒルコの研究をしていたとされていました。
大災害発生後の日本では、人々の暮らしが厳しい状況になっただけでなく倒すことのできない人食いヒルコという脅威に怯えながらもなんとか生活をしていたのです。
そのため人食いヒルコの研究をしているとされた迫田は、その目的や研究内容も不明だったことや人体実験をしているとの噂も囁かれていたことで、ロビンなどから疑いの目を向けられていたと思われます。
人食いヒルコの研究内容について
医者迫田が浅草で行っていた人食いヒルコの研究とは、怪しいものではないようです。
- 不死身の異形をどうやったら安全に閉じ込められるのか。
- 人食いヒルコによる周りの被害を抑える方法はないか。
などを今でも考えているということが漫画原作53話で迫田の話した内容から明らかになっています。
浅草では疑われていた迫田でしたが、この話を聞いてキルコも迫田が善人であると感じたようでした。
目的は高原学園の子どもたちを救うこと?
医者迫田が人食いヒルコの研究をしていた目的は現時点では不明です。
迫田が人の命を少しでも多く救うために研究をしていたことは間違いないと思われますが、その対象となる「人」が人食いヒルコを指している可能性もあります。
人食いヒルコの正体は高原学園の生徒であることは、漫画原作52話で海に葬られたククの死体が魚のヒルコに変身するシーンが描かれたことでほぼ確定しました。
私の個人的な考えでは、迫田は猿渡先生として大事に育てていた高原学園の子どもたちが人食いヒルコとなり人間を襲う姿なんて見たくはなかっただろうと思うのです。
迫田は人食いヒルコとなった高原学園の子どもたちに、人間を襲わせない方法をなんとかして見つけ出そうとしていたのかもしれません。
その場合、迫田がヒルコの研究をしていた目的は高原学園の子どもたちを救うことだと考えられますね。
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まとめ
この記事では、『天国大魔境』の医者迫田(さこた)の正体は何者なのか、猿渡先生との関係や目的についても考察してきました。
- 医者迫田の正体は高原学園の保険医だった猿渡先生。
- 医者の迫田という名前は本名で猿渡は母方の姓を名乗っていた。
- 医者迫田は浅草で人食いヒルコの研究をしていたがその目的は現時点では不明。
- 迫田がヒルコの研究をしていた目的は高原学園の子どもたちを救うことだと考察。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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