『天国大魔境』に登場する異形の怪物「ヒルコ」は、人間を喰うことから「人食い」「怪物」などとも呼ばれています。
人間にとって非常に危険な存在であるヒルコですが、物語が進んでいくと人食いヒルコと高原学園生徒に関係性があることが明らかとなっていくのです。
この記事では、『天国大魔境』のヒルコを一覧で解説し、人食いヒルコと高原学園生徒の関係性についてもまとめていきます!
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【天国大魔境】ヒルコとは?
まずは、『天国大魔境』のヒルコについて解説していきます!
ヒルコとは人食いの怪物
ヒルコとは、人間を捕食する怪物のことをいいます。
主人公のマルは「ヒルコ」と言っていますが、キルコは「人食い」というなど、人によって呼び方は様々で共通の名称は無いようです。
人間を捕食する際には人間を粉々にして吸収するかのように食べますが、食べられた人間の記憶や性格がヒルコに反映されることはなく、食べられた人間との会話や意思疎通も不可能なものと思われます。
ヒルコの大きさや姿形、能力、強さなども個体によって異なり、中には分裂して個体数を増やして活動するものもいることがわかっていますが、人間にとっては正体不明であり殺す方法もありません。
ヒルコの体内には必ず核が存在し、基本的には核を破壊する以外はどんなに損傷しても身体を硬化させて仮死状態となり生き延びるため不死身とされています。
唯一ヒルコを殺す方法としてマルの能力「マルタッチ」がありますが、マルタッチを使うにはマルがヒルコに直接触れる必要があるため、ヒルコを殺すことは身体能力が高いマルにとっても簡単ではありません。
ヒルコと高原学園生徒の関係性
これまで作中で登場したヒルコの正体は、全員が元人間で高原学園の生徒だと考察しています。
『天国大魔境』の漫画原作8巻までで、人食いヒルコの正体が高原学園の生徒だと明らかになっているのは、死亡後にヒルコに変身している一名の生徒のみです。
しかし、ヒルコの正体が高原学園の生徒だと考察できる理由として、
- ミーナが高原学園の子どもたちを「ヒルコ」と呼んでいた。
- 全身に黒いアザができる病気になった者が死後にヒルコになっている様子。
- 全身に黒いアザができる病気になるのは高原学園の生徒のみ。
- 漫画原作52話で高原学園の生徒のひとりが死亡後にヒルコに変身している。
などが作中で描かれています。
そのため、これまで作中で登場したすべてのヒルコの正体が高原学園の生徒である可能性は非常に高いです。
ヒルコ一覧まとめ
また、8巻までの作中で登場しているヒルコを一覧でまとめていきます。
- 鳥型のヒルコ
- 甲羅を持つヒルコ
- 魚型のヒルコ
- 幻術のヒルコ
- クモ型のヒルコ
- アンジュラス
- ヒルコ人間
それぞれのヒルコの特徴や、そのヒルコの正体として考えられる高原学園の生徒については、この後で詳しく解説していきます。
【天国大魔境】ヒルコ(人食い)を一覧で解説
ここからは、『天国大魔境』のヒルコについて、原作漫画の登場順で概要、特徴、ヒルコの正体として考えられる高原学園の生徒を一覧で解説していきます!
鳥型のヒルコ:正体はタカ?
鳥型のヒルコは、翼によって空を飛ぶことができる鳥に似た姿をしたヒルコです。
腹部から突き出た2本の腕にはそれぞれ3本ずつムチのようなものが生えていて、そのムチ状のものを振り回して攻撃してきます。
ムチ状のものの攻撃は打撃ではなく高速で振り回すことによる切る攻撃で、人間の身体などは一瞬で切断することが可能です。
攻撃は非常に強力で危険ですが、一方後にしかムチを振ることはできないため、その弱点をついたマルによるマルタッチによって倒されました。
鳥型のヒルコの正体については、作中では明らかになっていません。
しかし、漫画原作50話でタカの持つ能力が視えない斬撃で対象を攻撃できることと、次の攻撃にはふた呼吸の間があることが明らかとなっており、鳥型のヒルコの攻撃とよく似ています。
そのことから、鳥型のヒルコの正体は高原学園の生徒のひとりであるタカの可能性が高いと考えられます。
甲羅を持つヒルコ:正体不明
甲羅を持つヒルコは、オオグソクムシのような姿をしたヒルコです。
キルコの過去のエピソードで、2034年の浅草に出現していました。
甲羅と複数の脚を持ち、動きは遅いものの身体を透明化して姿を消すというやっかいな能力を持っています。
同時期に個体の大きさが異なる2体が出現していたようですが、もともとは1体が状況に応じて身体の大きさを変えていたのか、それとも実際に2体いるのかなどの詳細は不明です。
その場では退治されていないため、その後の消息も不明のままとなっています。
甲羅を持つヒルコの正体については、ミミヒメが予知能力でコナに見た異形の姿に似ていたことから、正体はコナなのではないかとの考察もありました。
しかし漫画原作8巻まででは、甲羅を持つヒルコの正体について作中で一切明らかになっていません。
魚型のヒルコ:正体はクク
魚型のヒルコは、魚に無数の人間の腕が生えたような姿をしたヒルコです。
船と同程度の速度で泳ぐことが可能で、無数の手を使ってカエルなどのように壁や窓に張り付くこともできます。
全身には水の膜をスーツのように纏っており、キルコの銃・キル光線が効かないほか、その水を口に含んで高圧な水鉄砲のような攻撃を繰り出していました。
水の膜のスーツがあることで陸上での活動も可能ですが、最後はマルタッチで倒されてしまいます。
魚型のヒルコの正体は、高原学園の生徒のひとりであるククです。
これについては、漫画原作52話で海に葬られたククの死体が魚のヒルコに変身するシーンが描かれたことで明らかとなりました。
幻術のヒルコ:正体はオーマ?
幻術のヒルコは、発見時に仮死状態であったため本来の姿が不明なヒルコです。
カタツムリのように突き出した目のような部分を見ると幻術が発動して、対象者は過去の恐怖体験を思いだすかのように体験させて精神的ダメージを与えます。
周囲には同じく仮死状態の小さなヒルコが複数存在していたものの、親玉の個体から分裂したのかその過程や理由については不明で、最後はマルタッチによって倒されました。
幻術のヒルコの正体については、作中では明らかになっていません。
しかし、幻術のヒルコの目の部分のマークと高原学園の生徒のひとりであるオーマの目にあったマークが一致していました。
そのことから、幻術のヒルコの正体はオーマの可能性が高いと考えられます。
クモ型のヒルコ:正体はイワかナナキ?
クモ型のヒルコは、巨大なクモのような姿をしたヒルコです。
人を凍らせるほどの強力な冷気を発生する能力を持っていて、動かない対象を襲うことを得意としています。
キルコのキル光線で身体を分断されましたが、腹部にはヒルコの核はなく、核があると思われる頭胸部は逃走してしまいました。
クモ型のヒルコは壁の町で処刑された女性カップルの片方ではないかと思われ、その正体は高原学園の生徒の中で女子同士のカップルであることが作中で描かれていた、イワかナナキである可能性が高いと考えられます。
大濾過装置のヒルコ:正体不明
大濾過装置のヒルコは、細い複数の脚を持ったヒルコです。
大濾過装置の一室で人間の女性と管で繋がれた状態で発見され、その状況からロビンが人体実験を行っていたものと思われます。
このヒルコの詳細は一切不明で、繋がれていた女性についても3ヶ月前に復興省の町に住民登録したこと以外はわかっていません。
正体についても不明です。
ヘルムと戦っていたヒルコ:正体不明
ヘルムと戦っていたヒルコは、上部はクラゲ下部はタコの足のような姿をしたヒルコです。
キル光線を反射し、投げつけた石は直撃する手前で粉砕されたことから、身体の周囲にバリアのようなものを纏っていると思われます。
漫画原作8巻までの接触は1度のみで交戦はしていないため、詳細も正体も不明です。
鬼のミイラ:正体不明
鬼のミイラは、ヒルコの核を持った謎の存在です。
400年以上も前から閉鎖的な山村で封印し続けている存在で、住人は鬼のミイラと呼んでいます。
マルいわく「ヒルコだけど心臓がカラカラにひび割れてて今にもとまりそうだ」という状態で、生死について住人たちは知ってはいませんでした。
鬼のミイラと呼ばれているヒルコの詳細は不明ですが、このヒルコに関しては正体が高原学園の生徒である可能性はないでしょう。
アンジュラス:正体はアンズ?
アンジュラスと呼ばれているヒルコは、超巨大で踊るように動き回るヒルコです。
過去の登場シーンでは大きさもそれほど大きくはなく、ゆっくり這うように移動していたようですが、現在では身体の中心部から8本の長い触手のような脚が生え、その脚を振り回すように動かしながら移動しています。
アンジュラスという名前は復興省が命名したようですが、この名前が付けられたのはアンジュラスの正体である人間の名前が関係しているようです。
アンジュラスと呼ばれているヒルコの正体については、作中では明らかになっていません。
しかし、高原学園の生徒のひとりであるアンズが踊りが得意であったことと、漫画原作8巻49話の過去のエピソードでタカがアンジュラスがいるエリアで子供連れで登場しているシーンが描かれています。
そのことから、アンジュラスと呼ばれているヒルコの正体は高原学園の生徒のひとりであるアンズの可能性が高いと考えられます。
ヒルコ人間は高原学園生徒の子供?
#天国大魔境 第10話
— 御三郎 (@ontheblovv) June 5, 2023
→意図的に力を発揮できないみたい。なによりヒルコだからって人間の姿の幼児にマルタッチなんて感情的に無理だから、問題を一旦棚上げにするってことなら賛成なんだけど、それならそれでそういう議論のシーンを見せてほしかった。 pic.twitter.com/UQZhGiODiM
ヒルコ人間とは、ヒルコの核を持った人間のことです。
漫画原作8巻まででは十五(じゅうご)とトトリという、2人のヒルコ人間が登場しています。
十五の母親はイワかナナキのどちらかであると考えられ、トトリはタカとアンズの子供であることから、ヒルコの素質を持つ親から生まれた子はヒルコの核を持ち生まれてくるようです。
そのため、ヒルコ人間が高原学園生徒の子供である可能性はかなり高いと考えられます。
まとめ
この記事では、『天国大魔境』のヒルコを一覧で解説し、人食いヒルコと高原学園生徒の関係性についてもまとめてきました。
- ヒルコとは人間を捕食する怪物のこと。
- ヒルコの正体は全員が元人間で高原学園の生徒だと考察。
- 8巻までの作中で登場しているヒルコ一覧まとめ。
鳥型のヒルコ:正体はタカ?
甲羅を持つヒルコ:正体不明
魚型のヒルコ:正体はクク
幻術のヒルコ:正体はオーマ?
クモ型のヒルコ:正体はイワかナナキ?
大濾過装置のヒルコ:正体不明
ヘルムと戦っていたヒルコ:正体不明
鬼のミイラ:正体不明
アンジュラス:正体はアンズ?
ヒルコ人間は高原学園生徒の子供?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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