『探偵はもう、死んでいる。』略して『たんもし』で、スペースと戦うシエスタや君塚の影にはいつも正体不明の闇医者の存在がありました。
姿を表さないその医者の正体とは、発明家のスティーブン・ブルーフィールドという人物だったのです。
この記事では、『探偵はもう、死んでいる。』で闇医者の正体である発明家スティーブン・ブルーフィールドとは何者なのか、シエスタや夏凪に心臓移植した理由についても解説していきます!
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【探偵はもう死んでいる】闇医者とは?
まずは、『探偵はもう、死んでいる。』で影で活躍していた闇医者についてまとめていきます!
正体不明の闇医者の存在
シエスタの心臓を移植した夏凪や生体アンドロイドとなったシエスタの登場、シエスタの復活において、重要なのが正体不明の闇医者の存在です。
しかし重要な存在でありながらも見えないところで行動するばかりで、闇医者は物語の表舞台には登場していませんでした。
闇医者は君塚とシエスタの3年にわたる旅の中でも、何度となく2人を助けてくれていたのです。
闇医者とはどんな医者?
『探偵はもう、死んでいる。』の場合の闇医者とは、君塚たちのような特殊な事情を抱えた人間を治療する医者です。
そもそも闇医者が治療を行っている病院は普通の患者を受け入れていませんでした。
彼にとって患者を治療することが仕事であり、この世界で果たすべき役割だったのです。
【探偵はもう死んでいる】謎の闇医者の正体は調律者の「発明家」
謎の闇医者の正体は調律者で「発明家」のスティーブン・ブルーフィールドだったのです。
ここからは、発明家スティーブン・ブルーフィールドについて詳しく解説していきます!
発明家:スティーブン・ブルーフィールドの基本情報
調律者で発明家のスティーブン・ブルーフィールドは、30代半ば位だと思われる聡明な顔立ちの男性です。
鮮やかな金髪に対してくすんだ色の瞳が特徴的で、丸いメガネをかけて白衣を着用している姿からは医者だけではなく研究者のようにも見えます。
常に無表情で冗談が通じるタイプではないスティーブンは、空気もタイミングも読むことはせず自分のペースで話をし、自分の信念の通りにだけ医者としての治療を行っているのです。
発明家:スティーブンが行ったこと
原作小説5巻までで、調律者で「発明家」のスティーブンが行ったことを一覧でまとめます。
- シエスタの七つ道具の製作
- 死亡したシエスタの肉体の冷凍保存
- 生体アンドロイド・シエスタ(後のノーチェス)の製作
- 夏凪の中のシエスタの心臓をシエスタへ移植
- アリシアの心臓を夏凪に移植
スティーブンは、これらのことをシエスタや夏凪が6年前にいたスペースの実験施設で行っていたのです。
発明家:スティーブンがスペースの実験施設にいた理由
スティーブンがスペースの実験施設にいた理由は、シード(原初の種)に興味があったからです。
スティーブンは普通の人間が生き返ることはないと理解しながらも、シードの「種」を取り込んだシエスタや夏凪、君塚などの身体が普通ではないことも理解していました。
そのため、スペースの実験施設を拠点にシードの調査をしながらすでに死んだはずだったシエスタの治療も行っていたのです。
闇医者スティーブンの2つの哲学
闇医者スティーブンの2つの哲学について解説していきます。
1つ目の哲学は、依頼人を救うべく全力を尽くすことです。
スティーブンは常に患者を救うために心血を注ぎ、持てる知識と技術のすべてを費やして治療にあたります。
そのため、できることは全てやり尽くしたという自負があり、治療対象者が目覚めなかったとしても決して自分を悔いることはありません。
2つ目の哲学は、100%不可能な手術には決して挑まないことです。
このことから、過去にスティーブンが行ってきた死亡したシエスタの肉体の冷凍保存や、その後の心臓移植、アリシアの心臓を夏凪に移植したことの全てがスティーブンにとって100%不可能な手術ではなかったことを証明していました。
逆に言うと、スティーブンが手術を行った場合には1%でも成功の可能性がると言えるのです。
闇医者スティーブンの考え
スティーブンは医者であり、もちろん死んだ人間を生き返らせることはできません。
そのため3人の患者がいて2人を生かすためであれば1人を殺すという考えのもと、治療を行っています。
スティーブンは常に全体の最大幸福を考えていて、彼にとって救われる人数が多いことこそ正義なのです。
【たんもし】シエスタと夏凪に心臓移植した理由は?
死亡したシエスタと脳死状態になった夏凪。
本当であれば医者であるスティーブンが生き返らせることは不可能なはずだった2人に、心臓移植を行った理由は何だったのでしょうか?
ここからは、シエスタと夏凪に心臓移植した理由について解説していきます!
シエスタに夏凪の中のシエスタの心臓を移植した理由
シエスタに夏凪の中のシエスタの心臓を移植した理由は、シエスタ自身が死の直後に休眠による生命維持を図っていたために蘇生する可能性があったからです。
1年前にヘルとの戦いでヘルに心臓を抜かれて死亡したシエスタでしたが、その肉体はスティーブンによって冷凍保存(クライオニクス)され、それ自体は成功していました。
しかし冷凍保存された肉体に心臓移植を施してシエスタが蘇生するためには、シエスタ自身が休眠状態であったことがとても重要だったのです。
シエスタの自身の休眠にはシエスタがシードの「種」を取り込んでいたことが関係していました。
夏凪にアリシアの心臓を移植をした理由
夏凪にアリシアの心臓を移植をした理由は、夏凪にも休眠による仮死状態の可能性があったからです。
脳死状態になりもともと夏凪の中にあったシエスタの心臓をシエスタに移植したことで夏凪の中の心臓は失われ、夏凪は死亡したはずでした。
しかしスティーブンはスペースの実験施設でシードの「種」の人体実験を受けていたシエスタ、夏凪、アリシアはシード由来のDNAを宿していてそれぞれに互換性があり、心臓移植によって適合することを見出していたのです。
また夏凪の中にあったシエスタの心臓はシードの「種」が宿っていたため、シエスタと同じく休眠状態となり夏凪自身の身体を仮死状態にしたことが考えられました。
そこに1%の成功の可能性を感じたスティーブンは、スペースの実験施設から持ち出していたアリシアの心臓を夏凪に移植したのです。
まとめ
この記事では、『探偵はもう、死んでいる。』で闇医者の正体である発明家スティーブン・ブルーフィールドとは何者なのか、シエスタや夏凪に心臓移植した理由についても解説してきました。
- 闇医者の正体は調律者で発明家のスティーブン・ブルーフィールド
- 闇医者は何度となくシエスタと君塚を助けてくれていた
- シエスタや夏凪に心臓移植した理由は1%でも成功の可能性があったから
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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