『探偵はもう、死んでいる。』略して『たんもし』で、ヘルとの交戦で全治2週間ほどのケガを負ったシエスタのために甘いりんごを買いにスーパーへと向かった君塚は、ベイカー街と呼ばれる大通り近くの人通りの少ない細い路地裏で少女を拾いました。
名前がアリシアということしかわからないこの少女の正体とは一体何者なのでしょうか?
この記事では、『探偵はもう、死んでいる。』のアリシアの正体は何者なのか、結末や救う方法を解説していきます!
『探偵はもう、死んでいる。』のもっと詳しい情報はこちら↓から!
【たんもし】アリシアとは?
アリシアは、君塚が路地裏で見つけた少女です。
打ち捨てられたダンボールの中で眠っていたアリシアを見つけた君塚は、トラブルの匂いを感じながらも過去の経験から一度関わったトラブルは解決するまで去らないといことから彼女に声をかけたのでした。
ここからは、アリシアの性格や基本情報と記憶喪失についてまとめていきます!
アリシアの性格や基本情報
アリシアは桃色の長髪でツインテール、意思の強そうな大きな瞳に長いまつげが特徴的で将来は美女になることを予感させるほどのかわいらしい少女です。
アリシアの性格は、気が強く思い込みが激しいところとわがままな一面もありますが、人のために怒ったり泣いたりと相手寄り添うことのできる優しい心を持っています。
見た目での年齢は12歳か13歳程度ですが自称17歳としているものの、本当の年齢は記憶喪失のため定かではありません。
アリシアは記憶喪失
アリシアは君塚と出会った当初から記憶喪失でした。
そのため自分がアリシアという名前だということ以外は自称17歳という年齢も正しいかはわからず、本名も生年月日も住んでいた場所も何もかもわからず帰る場所さえもなかったのです。
記憶喪失のアリシアに対してシエスタは君塚とともにアリシアの身元を明かすことを約束し、ケガをしているシエスタの仕事を代行する代わりに衣食住を提供することも約束しました。
アリシアが探偵代行をする
シエスタがアリシアに探偵代行を依頼したのは、アリシアがいくら子供でも一人の人間であり無償の善意ほど信用できないものはないと考えていたからです。
もちろんシエスタは、少女であるアリシアに探偵代行として事件を解決することは期待していません。
アリシアに探偵代行という役割を与えることで衣食住を提供してもらうという等価交換を成立させて、アリシアに変な気を遣わせないためのシエスタなりの優しさでした。
アリシアと5件目の切り裂きジャック事件
アリシアと出会ってから2週間後に5件目となる切り裂きジャック事件が発生しました。
5人目の被害者はカリスマ性のある若くて美しい女性議員だったこともあり、マスコミはこの事件をセンセーショナルな事件として取り上げ、犯人をジャック・ザ・デビルとして多くの人の目に晒されることとなったのです。
事件のヒントを得るために被害者の母親に話を聞きに来た3人でしたが、落ち込み涙する被害者の母親に対してアリシアは涙を流しながら情熱的な言葉を紡ぎ相手に寄り添うことで被害者の母親の心を救ってみせたのでした。
被害者の母親はアリシアの言葉を聞いて「娘に言われているような気分だった」と安堵した様子でしたが、実は被害者の母親がその様に感じたのには理由があったのです。
【探偵はもう死んでいる】アリシアの正体は何者?
5件目の切り裂きジャック事件の被害者の母親がアリシアの言葉に娘の面影を感じたのは、アリシアと被害者の女性に繋がりがあったからでした。
ここからは、アリシアの正体について解説していきます!
アリシアの正体はヘル!
アリシアの正体はヘルだったのです。
ヘルは5件目の切り裂きジャック事件で被害者女性から奪った心臓を自分の心臓として使っていたため、被害者の母親はヘルでもあるアリシアの言葉に娘の面影を感じたのでした。
しかし、この時点ではアリシア自身は自分の正体がヘルでありジャック・ザ・デビルだとは気づいていなかったようです。
心臓を狙うジャック・ザ・デビルによる切り裂きジャック事件を解決しようとしていたアリシアは、単独行動中に事件に巻き込まれたらしくその場に居た警察官とともにケガをしていました。
被害者だと思われたアリシアでしたが、実際には警察官の心臓を奪おうとした際に右肩を銃で撃たれて負傷したものだったのです。
アリシアの正体がヘルであると勘づいていた君塚はプレゼントに渡した指輪に発信機を付けていながらも、アリシアが持つ優しさから最後までアリシアが1%でもヘルではない可能性を信じていました。
そしてシエスタもまたアリシアとヘルが同一人物であることに気づいていたのです。
ではなぜアリシアとヘルは同一人物にもかかわらず異なる姿をしていたのでしょうか?
アリシアの姿はケルベロスの能力
ヘルが本来の見た目とは異なるアリシアという少女の姿で現れたのは、ケルベロスの能力でアリシアの姿に変身していたからでした。
切り裂きジャックをおびき出すための囮作戦で君塚とケルベロスが交戦状態となった際に、逃げようとしたケルベロスを殺したヘルはケルベロスの左胸からは黒い鉱物のようなものを引き抜きました。
この黒い鉱物のようなものはスペース(SPES)で「種」と呼ばれているもので、種を使うことで元の持ち主の能力を受け継ぐことができるのです。
そのためケルベロスの種を取り込んだヘルは、ケルベロスが持っていた変身能力を受け継ぎアリシアという少女の姿に変身していたのでした。
【探偵はもう死んでいる】アリシアの結末を解説
アリシアの正体がヘルであることが明らかとなりながらもそれを認めたくない君塚と、ギリギリまでアリシアという一人の人間を疑うことができなかったシエスタ。
アリシアはなぜ君塚とシエスタの前に現れたのか、結末はどうなるのかをここから解説していきます!
アリシアとしてヘルが現れた経緯
シエスタとヘルが交戦した直後に5件目となる切り裂きジャック事件が起こり、人々の心臓を奪うジャック・ザ・デビルが世間を騒がせました。
それと同時に現れたのが、身元不明で記憶喪失の少女アリシアだったのです。
ヘルはシエスタとの交戦で自らの刃で自分の心臓を貫き負傷していたこと、その直後に発生した5件目の切り裂きジャック事件、それに続くアリシアの登場は偶然に一致したものではありませんでした。
ヘルはシエスタとの戦闘後、シエスタと君塚から正体を隠すためにケルベロスの能力を使ってシエスタの姿になっていたのです。
アリシアは多重人格
アリシアはいわゆる多重人格で、ヘルはアリシアが過去に受けた人体実験による精神的・肉体的ダメージを軽減させるためにアリシア自身が作り出したもう一つの人格でした。
シエスタとの交戦で心臓を負傷したヘルは、心身のダメージが大きかったためヘルの人格を保つことができずアリシアの姿になっていたのです。
その時に君塚がダンボールの中で眠っているアリシアを見つけため、アリシアにはヘルの時の記憶はありませんでした。
アリシアはヘルの存在に気づいていた
警察官を襲い6人目の心臓を奪おうとして失敗したヘルは、新しい心臓を手に入れるために教会の孤児の心臓を狙っていました。
それに気づいたシエスタと君塚が教会に着くと、姿を現したのはアリシアだったのです。
アリシアはヘルという自分の中に存在しているもう一つの人格に気づいていながらも、ずっと気づかないふりをしていたと話しました。
アリシアが自分の中に最初から悪魔がいたことを口にすると、その瞬間アリシアの意識はなくなりトランス状態となって君塚とシエスタに襲いかかったのです。
すると、敵であるヘルと同一人物であるアリシアを倒そうとするシエスタとアリシアを救いたい君塚の前に現れたのはスペース(SPES)構成員のひとりであるカメレオンでした。
アリシアがカメレオンに連れて行かれた場所はどこ?
カメレオンは、シエスタとの交戦で倒れていたアリシアを周囲の景色に同化して消える能力により姿を見えなくし、治療の為に我が家に連れて帰ると言いました。
アリシアがカメレオンに連れて行かれた場所は、ロンドンからは7百海里ほど北西に登った海域にあるスペース(SPES)の拠点がある孤島のことです。
シエスタ、君塚、シャルの3人はアリシアを救うべくスペース(SPES)の拠点へと向かいます。
【探偵はもう死んでいる】アリシアを救う方法とは?
ヘルの人格を持つアリシアを救う方法とは、シエスタの心臓をヘルに奪わせてヘルの中に侵入して内側から意識を抑え込むことだったのです。
アリシアを救うためにはもちろんその肉体を殺すわけにはいかず、アリシアの中のヘルの人格のみを取り除く必要がありました。
そこでシエスタはヘルとの交戦でわざと負けて、ヘルに自分の心臓を奪わせようと考えたのです。
シエスタの心臓は特別製で、シエスタの意識を心臓に宿すことでヘルの身体の中に入っても自我を保つことができ、実際にヘルが自身の身体に死亡したシエスタの心臓を取り込むとシエスタの意識や記憶がヘルに移植された形となりました。
そしてシエスタはヘルの凶悪な意識を抑え込み、もう一度アリシアの人格を目覚めさせようと考えたのです。
まとめ
『探偵はもう、死んでいる。』のアリシアの正体は何者なのか、結末や救う方法を解説してきました。
- アリシアの正体はヘル
- ヘルはアリシアの別人格
- アリシアは意識を失ったのちカメレオンに連れ去られる
- アリシアを救うためシエスタが死亡
- ヘルに心臓を奪われたシエスタはヘルの意識を抑え込無事に成功した
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント