『探偵はもう、死んでいる。』略して『たんもし』で、君塚君彦(きみづかきみひこ)達に度々協力してきた半人造人間のコウモリ。
味方かと思われていたコウモリでしたが、ある日君塚はコウモリとシードが手を組み脱獄したことを加瀬風靡(かせふうび)によって知らされたのです。
この記事では、『探偵はもう、死んでいる。』でコウモリは味方なのか、脱獄の目的と吸血鬼スカーレットとの関係についても解説していきます!
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【探偵はもう死んでいる】コウモリとは?
コウモリは、4年前に君塚とシエスタが出会うきっかけとなったハイジャック事件を起こした犯人です。
ここからは、コウモリの基本情報と能力についてまとめていきます!
コウモリの正体
コウモリの正体はスペース(SPES)の構成員のひとりであり、肉体にスペースの親玉であるシードの「種」を取り込んだ半人造人間でした。
通常は人間の姿をしていますが、戦闘時には耳から触手のようなものを出し攻撃することができます。
コウモリの名前や基本情報
コウモリの名前はアルベルト・コールマンといいます。
ブロンドとエメラルド色の瞳が特徴的で北欧出身だと思われる見た目をした34歳の男性です。
スペースから処分されることとなっていたコウモリはハイジャックした飛行機とともに死ぬことを命じられていましたが、死ぬのが怖くなり警察に逮捕されることでどうにか自分の命を守ろうと考えました。
ハイジャック事件では名探偵シエスタの登場により、コウモリの考えが暴かれたことをきっかけに交戦状態となりますが、最終的にシエスタによりコウモリは死んだことになったうえで日本の警察でかくまってもらうこととなります。
そのためコウモリは、物語開始時には日本の刑務所に閉じ込められていたのです。
コウモリの能力
コウモリの能力は、驚異的な聴力です。
コウモリはこの能力によって100km先の人の話し声も聞くことができ、さらには100km先にいる人間の心臓の音ですら聞き分けることができますが、この能力の代償として視力を失っています。
また一度聞いた音を記憶しているため、夏凪渚(なつなぎなぎさ)との初対面時には夏凪の心臓の音がシエスタの心臓の音であることを感じ取っていたのでした。
【探偵はもう死んでいる】脱獄したコウモリは味方?
ここからは、コウモリの脱獄についてシードの目的や、コウモリは味方なのか解説していきます!
コウモリの脱獄について
スペースの命令に背いて自死を免れたコウモリはスペースとは敵対関係にあると思われていましたが、なぜかシードと手を組み脱獄したと君塚は風靡から聞かされました。
君塚はコウモリがハイジャック事件を起こした経緯や、コウモリがスペースに謀反を起こしたことを知っていたためコウモリとシードが手を組んだ理由を理解できずにいたのです。
刑務所に入っていることで自身の命を守っていたはずのコウモリは、なぜシードと手を組み脱獄したのでしょうか?
コウモリを脱獄させたシードの目的
コウモリを脱獄させたシードの目的は、コウモリを仮の器として使うためです。
シードの弱点は太陽の光であり、太陽の光に適合できる身体を持っていなかったシードは人間にシードの「種」を宿すことで人間の肉体がベースで太陽を弱点としない器を作り、その人間の肉体を乗っ取ろうと考えていまいた。
シードには決めていた器候補がいましたが、万が一に備えてシードの「種」を宿した人間で半人造人間であるコウモリを脱獄させようとしていたのです。
コウモリは味方!
シードと手を組み脱獄したと思われたコウモリはやはり味方でした。
4年前にコウモリがハイジャック事件を起こしたきっかけは、そもそもコウモリとスペースがケンカ別れをしたことが原因だったにもかかわらず、シードは過去の因縁を流すように吸血鬼スカーレットを通じてコウモリと接触を図ってきたのです。
しかし、コウモリは脱獄はしたもののシードと手を組むつもりはなかったのでした。
【たんもし】コウモリ脱獄の経緯と吸血鬼スカーレットの関係
シードの命令によってコウモリとの接触を図ってきたのは、吸血鬼のスカーレットという人物でした。
ここからは、コウモリコウモリ脱獄の経緯と吸血鬼スカーレットの関係について解説していきます!
コウモリを脱獄させたのは吸血鬼スカーレット
コウモリを脱獄させたのは、吸血鬼のスカーレットという調律者のひとりでした。
調律者とはあらゆる危機から世界を守るために任命された12人の存在のことで、「吸血鬼」とは調律者の役職のひとつです。
正義の味方であるはずの調律者であるスカーレットが、世界を脅かす存在であるシードの依頼を引き受けてコウモリを脱獄させたのは、スカーレットにとっては自分を満足させるものさえ持ってくれば相手が世界の敵であっても手を貸すという理由からでした。
コウモリと吸血鬼スカーレットは協力関係
そもそもコウモリは脱獄してもスペースに戻るつもりはありませんでした。
そしてコウモリは自分を脱獄させたスカーレットととある理由で利害が一致したことで、協力関係となったのです。
コウモリとスカーレットが君塚の前に現れたのは、サファイアの左目をもつ斎川を勧誘するためでした。
【探偵はもう死んでいる】コウモリと吸血鬼スカーレットの目的
ここからは、コウモリと吸血鬼スカーレットの目的や利害の一致とは何のことなのか解説していきます!
目的はスペースを倒すこと
脱獄したコウモリの目的は、スペースと親玉のシードを倒すことです。
そのために戦力を集めることにしたコウモリは、サファイアの左目によって物体を透視する能力を持つに斎川を仲間に引き入れたいと考えました。
斎川のサファイアの左目はシードの「種」を宿していたため、シードが自分の器として狙ってくることも想定していたコウモリは、斎川をスペース討伐の一員に迎え入れることで先に対抗措置を取ろうとしていたのです。
コウモリとスカーレットの利害の一致とは?
コウモリとスカーレットの利害の一致とは、スカーレットの能力でコウモリの妹を蘇らせることでスカーレットはそれに見合った対価を受け取ることでした。
しかしスカーレットの能力によって蘇ったカメレオンを見たコウモリは、不死者のあまりの不完全さに妹を蘇らせることを断念します。
スカーレットの能力で蘇った不死者は生前のもっとも強い願いとともに蘇りますが、生きていた姿に元通りに蘇るわけではなかったのです。
コウモリの過去と妹の存在
コウモリにはエリーという名前の妹がいました。
エリーはコウモリの歳の離れた妹でしたが、生まれた家庭が悪く6歳になった日にとある孤児院に送られたのです。
この孤児院こそスペースの実験施設で、それを突き止めたコウモリはスペースに入り、そこで妹の身に危険が迫っていることを知りました。
コウモリはシードの「種」を盗み出し耳に宿して、100キロ先の声まで聞こえる耳の能力でいつか妹に会えることを信じ孤児院の場所を突き止めたのです。
しかしすでに妹はその場所にはおらず、コウモリは10年以上の月日が流れた末に妹は死んでいたことを知りました。
それでも妹に会うことを諦めきれなかったコウモリは死者を蘇らせる能力を持つ吸血鬼の存在を耳にし、妹を蘇らせてもう一度会うことを望んでいたのでした。
まとめ
『探偵はもう、死んでいる。』でコウモリは味方なのか、脱獄の目的と吸血鬼スカーレットとの関係についても解説してきました!
- 元スペースの幹部コウモリは味方
- コウモリを脱獄させたのは吸血鬼スカーレット
- コウモリ脱獄の目的はスペースとシードを倒すこと
- コウモリとスカーレットは協力関係
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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