【探偵はもう死んでいる】調律者の種類とメンバー一覧まとめ!連邦会議や連邦憲章も

探偵はもう、死んでいる。

『探偵はもう、死んでいる。』略して『たんもし』で物語の中心人物は、本作の物語開始時点ではすでに故人となっている名探偵シエスタです。

物語が進んでいくとシエスタの正体が「調律者」であることが明らかとなりますが、調律者とは一体何者で他にはどのような種類があるのでしょうか?

この記事では、『探偵はもう、死んでいる。』の調律者の種類とメンバー一覧まとめと、連邦会議や連邦憲章についてもネタバレ解説していきます!

『探偵はもう、死んでいる。』のもっと詳しい情報はこちら↓から!

『探偵はもう、死んでいる。』の記事一覧

【探偵はもう死んでいる】調律者とは?

ここからは、調律者について解説していきます!

調律者とは世界を守る十二人の盾

調律者とはこの世に12人いると言われている、世界の危機に対抗するために生まれた存在のことです。

世界には定期定期または同時多発的に度々危機が訪れるため、調律者はその危機に対抗するために国際機関によって秘密裏に任命された人物のことをいいます。

12人の調律者はそれぞれ世界各国に散らばり世界の危機にまつわる様々な任務をあたえられていて、シエスタが与えられた任務こそ世界の敵である秘密組織スペース(SPES)を殲滅することだったのです。

調律者の役職名とは?

12人の調律者にはそれぞれ役職が与えられています。

シエスタが自称する「名探偵」こそ調律者の役職名で、12名の調律者にはそれぞれ異なる12種類の役職が与えられているのです。

しかし実際には調律者の役職は12種類以上存在し、その時代に即した12種類の役職が選ばれることになっているため、過去には「払魔師(エクソシスト)」や「剣豪」という役職も存在していました。

1つの役職に2名以上が同時に存在することはなく、定年制度もないため調律者の入れ替わりは殉職やそれ以外に何らかの理由で退任した場合に次の調律者が任命される仕組みになっているのです。

調律者は何の組織?

調律者はミゾエフ連邦直下の組織です。

『探偵はもう、死んでいる。』の世界にはミゾエフという大陸があり、そこに存在するミゾエフ連邦とミゾエフ連邦以外の他国の要人も何人か加えた連邦政府から与えられた役目として調律者は活動しています。

そのため調律者の入れ替わりによる新たな調律者の選定は、最終的にはミゾエフ連邦や連邦政府の判断になるようです。

【たんもし】調律者の種類とメンバー一覧まとめ!

ここからは、原作小説5巻までで明らかとなっている調律者の種類と11名のメンバー、今後調律者に加わると考えられる1名の全12名を一覧でネタバレ解説していきます!

名探偵:シエスタ

コードネーム・シエスタの役職名は「名探偵」で、シエスタは見た目から主人公の君塚君彦と同年代くらいに見えますが、本名・年齢・国籍ともに不明で白銀色のショートカットに青い瞳と雪のように澄んだ白い肌が特徴的な女性です。

6年前にスペースの施設でシードに適合する器となる人造人間を生み出すための人体実験を受けたシエスタは、後に反乱を起こしシードの「種」を奪い逃亡しました。

シードの「種」を自身の心臓に宿したシエスタは人間離れした驚異的な身体能力を身に着け、調律者のひとりで「暗殺者」の加瀬風靡(かせふうび)に命を狙われたものの、風靡に反撃して生き延びたことでその実力を認められて調律者になったのです。

本作の物語開始の4年前にハイジャックされた飛行機で君塚と出会ってから、3年間ともにスペースと戦いながら旅をしてきました。

「名探偵」の仕事はスペースとその親玉シードの討伐だったため、シエスタは君塚と出会う前からスペースと戦っていたのです。

暗殺者:加瀬風靡(かせふうび)

風靡のコードネームは「暗殺者」で、燃えるような紅い髪の毛を雑にポニーテールにしてくくった髪型に、華やかとも派手ともいえる顔立ちが特徴的な28歳の女性です。

表では女性警察官の警部補として行動していて、君塚とは風靡が警察官になり現場に出始めた頃の君塚が小学生の時からの付き合いでした。

風靡にとって警察官は仮の姿で「暗殺者」こそ本来の姿であり、コードネームにふさわしく過去にはシエスタの暗殺を命じられていたり、物語が進んでからはシードの器候補となった斎川を暗殺しようともしたのです。

お人好しな部分があり度々シエスタと君塚を手伝ってくれていましたが、性格は男勝りで言葉遣いも乱暴で、禁煙すると言いつつもやめられずにいつも葉巻やタバコを吸っています。

吸血鬼:スカーレット

スカーレットのコードネームは「吸血鬼」で、銀色の髪の毛に金色の瞳と白い服を全身にまとった背の高い弾性です。

「吸血鬼」はただの役職名ではなく、スカーレットは本物の吸血鬼であり、背中から大きな黒い翼を出して飛行したり食事として人間の血を飲みます。

2週間食事を取ることができなかった時にたまたま近くにいた君塚の血を飲んで急場をしのぎましたが、吸血は本来男の血はまずいため2週間飲まず食わずでなければその場で吐いていたそうです。

スカーレットは腕を切断してもつながったり死んだものを蘇らせる能力を持つなど、見た目こそ人間に酷似しているものの、その能力は明らかに人間離れしているうえ自身を不死の王としています。

巫女:ミア・ウィットロック

ミア・ウィットロックのコードネームは「巫女」で、青みがかった長い髪に白衣と緋袴による巫女装束が特徴的な16歳の少女です。

世界の危機に関係することを予言する未来予知の能力をもったミアは、予言した内容を「聖典」という本に記すことを役目としています。

未来予知の能力はあくまで世界の危機に限定されるため、個人の未来を占うことはできません。

ミアは究極のネガティブ思考で口癖は「どうせ世界は滅ぶし・・・」で、基本的にはロンドンの時計台の一室で引きこもりのような生活を送っています。

過去に自分を助け出してくれたシエスタを「先輩」と呼んで慕っていたのです。

発明家:スティーブン・ブルーフィールド

スティーブン・ブルーフィールドのコードネームは「発明家」で、鮮やかな金髪が特徴的でくすんだ色の瞳に丸い眼鏡をかけた30代半ば位だと思われる白衣を着た男性です。

医者であり何度も君塚たちを助けてくれた人物で、スペースの実験施設を拠点にして活動していた正体不明の医者こそ、このスティーブンでした。

スティーブンが手掛けるのは医者としての医療行為だけでなく、過去にはシエスタの7つ道具や人工知能を搭載したアンドロイドのシエスタ(後のノーチェス)をも生み出した、まさに発明家といえる人物です。

革命家:フリッツ・スチュワート

フリッツ・スチュワートのコードネームは「革命家」で、オールバックの茶髪に深いグリーンの瞳と高級スーツが特徴的な男性です。

表の顔はニューヨークで市長をやっている温厚な人柄の政治家であるフリッツは、この世界を裏側からほんの少し傾けることが革命家に与えられた使命として、世界中の政治や経済に裏側から干渉するかたちで調律者の仕事を行っていました。

しかしフリッツは1ヶ月前にすでに死亡していて、連邦会議に出席していたフリッツは「怪盗」アルセーヌが成り代わったものだったのです。

怪盗:アルセーヌ

アルセーヌのコードネームは「怪盗」で、アルセーヌの見た目については明かされていません。

当初、連邦憲章に違反した裏切り者の調律者と言われていたアルセーヌは、聖典の一部を盗み世界の敵であるシードにその聖典を売り払った罪から、地下深くの牢獄に幽閉されていたはずでした。

しかしアルセーヌは人の心や意思をも盗み出す能力によって人を操り脱獄し、1ヶ月前にすでに死亡していたスチュワートに成り代わって生きていたのです。

魔法少女:リローデッド(リル)

リローデッドのコードネームは「魔法少女」で、アニメのコスチュームのような派手な衣装に黒いステッキが特徴的な少女です。

本来「魔術師」という役職が存在していて、めったに森から出てこない魔女のような危険な老婆がその役職を与えられていましたが、何らかの理由により魔術師の老婆が退任していました。

そして魔術師の役職を受け継いだのがリローデッドでしたが、彼女は調律者になってあげる代わりに魔術師という役職名を「魔法少女」に変更することを提案していたのです。

執行人:名前不明

コードネーム「執行人」の名前は不明で、シエスタいわく「執行人」は調律者の中でも特に危険な存在なのだそうです。

「執行人」の仕事は表の世界では裁けない犯罪者の処刑で、法律では裁ききれない事案の後処理を裏側から行うダークヒーローであると考えられていました。

しかし「執行人」はシエスタが死亡してからの1年の間にいなくなってしまっており、別の人物が「執行人」を受け継いだのか、または役職ごと入れ替わったのかは謎のままです。

黒服:名前不明

コードネーム「黒服」の名前は不明で、「黒服」という1つの組織として調律者に任命され便利屋のように世界中に配置されている存在です。

君塚は「黒服」という調律者の存在は知らないながらも何度もこの男たちとは関わりがあり、4年前にハイジャックされた飛行機に君塚が乗った際に謎のアタッシュケースを持たせたのもこの「黒服」と呼ばれる男でした。

その後も君塚やシエスタの仕事を度々手伝ってくれていたのです。

情報屋:ブルーノ

ブルーノのコードネームは「情報屋」で、シルクハットを被り白いアゴ髭をたくわえた老人の男性です。

「情報屋」の仕事は調律者に役立つ情報を提供することで、シエスタと君塚がこれまでに体験した事件のうち3割はブルーノの知識や情報なしには解決できなかったとまでいわれています。

ブルーノの見た目は70代位ですが実際の年齢は君塚の10倍以上で、ブルーノは少し特別な薬により不老不死ではないものの普通の人間よりも少しだけ長く生きられる身体になったと話していました。

ブルーノとシエスタは旧知の仲で、ブルーノは風靡にとっても敬意を払うに値する人物です。

特異点(シンギュラリティ):君塚君彦

君塚の正体が「特異点(シンギュラリティ)」であることが、吸血鬼のスカーレットや巫女のミア・ウィットロックによって明らかとなります。

「特異点」とは時代が大きく動く時に必ず出現する存在で、その存在は巫女が未来予知したことさえも覆し未来を変え、定まった世界のあり方を転換させ世界を動かしてしまうイレギュラー因子です。

君塚の巻き込まれ体質はそもそも君塚が特異点であることが原因であり、それにより今まで聖典に記された未来とは異なる未来に変えることができたのでした。

現時点では君塚が12人目の調律者でありコードネーム「特異点」だと任命されてはいませんが、今後の物語が進行していく中で正式に君塚が調律者に加わると考えられます。

【探偵はもう死んでいる】調律者の連邦会議と連邦憲章について

ここからは、連邦会議(れんぽうかいぎ)と連邦憲章(れんぽうけんしょう)についてネタバレ解説していきます!

連邦会議とは?

連邦会議とは、全世界の調律者たちが一同に集う会議のことです。

連邦会議が行われる場所は決まってはおらず、その時々で違う場所で随時開催されています。

調律者の連邦会議への出席・欠席は自由で、事前に承諾を得た1名に限っては調律者自身の代理や補佐として連邦会議に出席させることが認められているのです。

連邦憲章は調律者のルール

連邦憲章とは、調律者に定められたルールのことです。

連邦憲章には「1つの世界の危機に対しては1人の調律者が対処に当たること」と定められているため、例えば風靡がシエスタや君塚のスペース討伐を手助けすることなどはルール違反となってしまいます。

これについては調律者が自身の任務に余裕がある時に限り他の調律者に助力をしても良いのではという提案もありましたが、正式なルール変更は連邦政府によって最終的な判断がされることになるのです。

また過去のシャルの発言から、調律者について他言することも連邦憲章に違反する行為にあたると考えられますが、詳細についてはまだ明かされていません。

まとめ

『探偵はもう、死んでいる。』の調律者の種類とメンバー一覧まとめと、連邦会議や連邦憲章についてもネタバレ解説してきました。

原作小説5巻までで調律者についての詳細が明らかとなりましたが、12名の調律者のうち最後の1名に君塚が任命されるのか、その後どのように物語が進んでいくのかが気になるところですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント