『サマータイムレンダ』の主人公である網代慎平(あじろしんぺい)の親友・菱形窓(ひしがたそう)の妹として登場するのが菱形朱鷺子(ひしがたときこ)です。
物語が進んでいくと「影」と朱鷺子の間には何らかの繋がりがあることが明らかとなりますが、朱鷺子の正体とは敵か味方かどちらなのでしょうか?
この記事では、『サマータイムレンダ』で朱鷺子の正体は敵か味方かをネタバレし、菱形家の目的や過去についてもまとめて解説していきます!
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【サマレン】菱形朱鷺子(ひしがたときこ)とは?
まずは、菱形朱鷺子(ひしがたときこ)という人物について詳しく解説していきます!
菱形朱鷺子(ひしがたときこ)の基本情報
朱鷺子は細い目に優しい笑顔が特徴的な少女で、慎平の親友である窓の妹です。
慎平の義理の妹の小舟澪(こふねみお)とは幼馴染の親友で、よく気が合うこともあり澪と一緒に行動することも多く何かと澪を気にかけている様子が伺えます。
着物の着付けができるなどとても女性らしいうえ頭脳明晰で成績は学年トップですが、体が弱く運動が苦手なため海水浴をしに浜へ出てもそこで勉強をしようとするなど体を動かすことには消極的で、特にマラソンを嫌悪しています。
基本的にはおとなしい性格の持ち主ですが、厳しい状況では性格が一変して眼光も鋭くなり勇敢さも兼ね備えているのです。
菱形朱鷺子の好きな人は小舟澪?
朱鷺子が澪を好きなのかについては、作中では明かされていません。
『サマータイムレンダ』の物語の序盤で慎平のことが好きな澪のことを朱鷺子が後押しする姿が多く見られます。
その姿からは朱鷺子が親友である澪の恋が叶うことを願っているように見えましたが、その一方で慎平に恋心を抱く澪の様子を寂しげに見ているようなシーンも登場していました。
また澪に自分の心も体も全部知ってほしいというようなことを伝えるなど、朱鷺子が澪に対して何か特別な感情を抱いているような態度や発言も多く登場します。
そして漫画原作11巻で澪が慎平に告白しフラれ澪が朱鷺子の胸で大泣きした時には、「偉いよ 澪」と褒めて慰めつつも「私やったら よう言わんもん・・・」と切なげに言っていました。
これまでの朱鷺子の澪に対する態度や発言などをまとめると、朱鷺子の好きな人は澪で本当の自分の気持を知ってもらいたいけれど好きとは伝えることができない、ということではないかと推測できるのではないでしょうか。
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【サマータイムレンダ】朱鷺子の正体は敵か味方か?
ここからは、朱鷺子の正体は敵か味方かについて解説していきます!
朱鷺子の正体は4周目までは敵
朱鷺子の正体は、4周目までは敵です。
朱鷺子は「影」と繋がりがあり、「影」が日都ヶ島(ひとがしま)の人間を殺して行おうとしていた復活の儀式に協力していたのでした。
3周目で慎平が仲間たちが待っているはずの日都神社(ひとじんじゃ)に駆けつけると、もうすでに復活の儀式によって多くの人間が殺されていましたが朱鷺子はまだ生きていて慎平と再会したのです。
朱鷺子は「こんなことのために手ぇ汚してきたわけちゃう・・・」と言うと、その直後に4本腕の「影」に殺されていまいますが、この時の朱鷺子のセリフから朱鷺子がこの儀式に関係していた人物であることがわかりました。
さらに朱鷺子が「影」の母であるハイネに死人を与える役割を果たしていたことと、7月21日に死亡した小舟潮(こふねうしお)の遺体もハイネの元へと運んでいたことが明かされていきます。
朱鷺子が影に協力していた理由
朱鷺子が影に協力していた理由は、自分の母親を生きられるようにするためです。
4周目で朱鷺子の口から実は朱鷺子の母親は病気が原因ですでに死亡していて、現在は「影」が入れ替わって母親として一緒に生活していたことが明かされました。
その「影」の母親がこれからも生き続けるためには、ハイネのもつ能力が必要だったのです。
そのために朱鷺子はハイネの復活の儀式に協力し、ハイネ身体を治すことでこれからも母親と一緒に今まで通りの生活ができると信じていました。
復活の儀式では島民が皆殺しになる予定であったところ、朱鷺子は親友の澪だけは生かして欲しいと頼んでいましたが、ハイネと守護者であるシデは最初から朱鷺子を裏切り澪のことも殺すつもりでいたのです。
6周目で味方になる
もともとは敵であった朱鷺子ですが、6周目で味方になります。
慎平は敵であった朱鷺子が本心から人間の敵になったわけではなく、何らかの理由があって「影」に協力せざるを得ない状況だったのであり、その理由がわかれば朱鷺子を救うことができるのではないかと考えていたのです。
4周目で起きたことを影ウシオの記憶から朱鷺子に見せ疑似ループさせることによって、朱鷺子は未来で「影」であるハイネとシデに裏切られることを知りました。
潮の遺体までもハイネに差し出そうとしていたことを朱鷺子は澪に涙を流しながら謝罪し、慎平たちの仲間となり「影」と戦うことになったのです。
【サマータイムレンダ】菱形家の目的や過去を解説
ここからは、菱形家の目的や過去について解説していきます!
菱形家の本当の目的
菱形家の当主である菱形青銅の目的は、自分と窓、朱鷺子も共に「影」になって「影」の母親と4人でハイネの故郷へ行って家族揃って永遠に生き続けることです。
朱鷺子が影に協力していた理由でも解説しましたが、当初菱形家の目的はハイネが復活することでした。
それは「影」である母親をハイネの力で今まで通りに生かし続けるためだったわけですが、菱形家の当主であり朱鷺子の父親の菱形青銅(ひしがたせいどう)には家族には秘密にしていた別の目的があったのです。
ハイネが復活の儀式を行っていた理由はハイネ自身が時間のない故郷へと帰るためで、ハイネの目的が達成される時に菱形青銅の目的も一緒に達成されるはずでした。
菱形家はこれまでおよそ300年にわたりハイネに尽くしてきたため、菱形青銅はハイネに協力することでその場所へ家族と一緒に行けると信じていて、まさか最後には裏切られてしまうとは思ってもいなかったのです。
菱形家の過去
菱形家はもともと、日都神社の宮司を務める雁切家(かりきりけ)と同じ家系だった過去があったのです。
雁切家の初代当主は菱形紙垂彦(ひしがたしでひこ)という名前の男性で、菱形医院の創始者であり初代医院長でした。
菱形家は古代から日都ヶ島で祭祀を司っていましたが、江戸時代の中頃に紙垂彦の父親が医者の真似事を始めた後に菱形家は医者の家系となり、分家した雁切家は宮司としてヒルコ様である「影」の母・ハイネを祀るようになったのです。
もとは同じ家系だったこともあり、菱形家と雁切家はこれまでずっと協力関係にあったのでした。
菱形家は死体をハイネに与えていた
菱形家は、これまでおよそ300年間死体をハイネに与えていたのです。
「影」は情報を食料として生きていて、その中でもハイネは人の味を特に好み、ハイネは死人の肉体に対してスキャンと消去の能力を使ってその肉体のデータという情報を食べます。
現在菱形家はハイネに平均年4人の死人を食料として与え続けていましたが、それだけではハイネの空腹は満たされず食糧不足による栄養失調に陥りハイネの身体は歩くことも出来ないほどに弱っていたのです。
弱ったハイネは故郷へ帰るというハイネ自身の目的も菱形青銅の目的も果たすことができない状態になっていたため、復活の儀式によってハイネが復活することは菱形青銅にとっても自身の目的を達成することになるはずだったのでした。
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まとめ
この記事では、『サマータイムレンダ』で朱鷺子の正体は敵か味方かをネタバレし、菱形家の目的や過去についてもまとめて解説していきます!
- 菱形朱鷺子の正体は4周目までは敵。
- 6週目で「影」が自分を裏切ることを知り味方になる。
- 朱鷺子が「影」に協力していたのは自分の母親を生きられるようにするため。
- 菱形家の本当の目的は菱形青銅の目的はハイネの故郷へ行って家族4人で永遠に生き続けること。
- 菱形家はおよそ300年にわたってハイネに死体を与え続けていた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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