『サマータイムレンダ』に登場する小説家・南雲竜之介(なぐもりゅうのすけ)の著書「沼男」(ぬまおとこ)。
主人公・網代慎平(あじろしんぺい)が読んでいた「沼男」とは一体どのような内容の物語なのでしょうか?
この記事では、『サマータイムレンダ』の沼男とはどんな物語なのか、作者・南雲竜之介の実話と過去について解説していきます!
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【サマータイムレンダ】沼男とは?
ここからは、「沼男」について解説していきます!
沼男とは慎平が読んでいた小説
沼男とは、小説のタイトルです。
『サマータイムレンダ』の冒頭で、故郷の和歌山市の日都ヶ島(ひとがしま)へ向かう慎平が船で読んでいた小説として登場します。
慎平は沼男の小説を読みながら船内で寝てしまったため、その時に見た夢の中に登場した小舟潮(こふねうしお)の行動や言動の意味、その後に慎平の身に起こった出来事について、当初は沼男を読みながら眠ってしまったから悪い夢を見たのだと思ったのでした。
沼男の作者は南雲竜之介(なぐもりゅうのすけ)
沼男の作者は、南雲竜之介(なぐもりゅうのすけ)というペンネームで活動する小説家です。
南雲竜之介はプロフィールからもわかるように出身地以外非公開の覆面作家で、謎に包まれた作家として活動しています。
作風は古典的な題材にSFやファンタジー要素をスリップストリーム的に取り込み、現代的な切り口で再構築する手法を得意としていて、作家デビューを果たしてからは本格ミステリの実力派若手として注目された人物です。
ちなみに慎平は南雲竜之介の出した本を全部持っているほどの大ファンで、沼男も紙と電子の両方をもっていることを漫画原作3巻で南雲竜之介本人に言っています。
【サマレン】沼男と作者・南雲竜之介の実話について
ここからは、沼男の内容について南雲竜之介の実話も含めて解説していきます!
沼男のあらすじ
中学2年の夏、主人公・鷺森ひづる(さぎもりひづる)は自分自身に殺されました。
家族や友人がその人物そっくりの別人と入れ替わっているという妄想に取りつかれた鷺森ひづるは、ある夏の日に自分の目の前に現れた自分と瓜二つの姿をした少女と出会います。
自分にそっくりなその少女は、鷺森ひづるの首にそっと手をかけてーーー
沼男は南雲竜之介の現時点での集大成として評価されている、和歌山市を舞台にした本格ホラーミステリ小説です。
南雲竜之介の実話を元にした内容
沼男は、南雲竜之介の実話を元にした内容が描かれています。
南雲竜之介の正体は南方ひづる(みなかたひづる)という名前の女性で、沼男は作者であるひづるの過去に起こった出来事である実話を元にしていたのです。
沼男に登場するスワンプマンは南雲竜之介が過去に見た「影」を表し、主人公は南雲竜之介の本名と同一の「ひづる」という名前をしていますが、沼男の内容は実話を脚色したもので結末も実際とは違っています。
南雲竜之介の正体である南方ひづるについての詳細は、こちら↓の記事をご覧ください!
【サマータイムレンダ】南雲竜之介の過去を解説
ここからは、南雲竜之介の過去について解説していきます!
南雲竜之介は過去に日都ヶ島に住んでいた
南雲竜之介は、過去に日都ヶ島に住んでいました。
日都ヶ島で生まれ育った南雲竜之介は、15歳まで両親と双子の弟の家族4人で日都ヶ島で暮らしていたのです。
しかし今から14年前に起こった悲しい出来事がきっかけで、日都ヶ島を離れて以来これまで二度とこの島には戻らないつもりでいたのでした。
南雲竜之介が15歳の時に弟が死亡
今から14年前に起こった悲しい出来事とは、双子の弟の死亡です。
南雲竜之介の弟の名前は、南方竜之介(みなかたりゅうのすけ)といいます。
南雲竜之介と弟は、世界的にも珍しい準一卵性双生児(過受精した卵子(二精子が受精した一つの卵子)が何らかの原因によって分裂し双子となったもの)で、性格はまったく違うもののとても仲の良い姉弟でした。
しかし14年前の2人の誕生日だったとある夏の日、南雲竜之介の弟は「影」という人間の姿をコピーする存在によってタカノス山で殺されてしまったのです。
南雲竜之介の弟を殺した「影」は、南方竜之介が「影」とは知らずに親しくしていた少女であったため、南雲竜之介は弟が死んだのは自分のせいだと自分をずっと責め続けていたのでした。
南雲竜之介の弟や過去についての詳細は、こちら↓の記事をご覧ください!
まとめ
この記事では、『サマータイムレンダ』の沼男とはどんな物語なのか、作者・南雲竜之介の実話と過去について解説してきました。
- 沼男とは南雲竜之介のミステリ小説
- 沼男の内容は南方竜之介の実話を元にして描かれている
- 南方竜之介は過去に日都ヶ島に住んでいた15歳の時に弟を影に殺された
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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