『探偵はもう、死んでいる。』略して『たんもし』で、シエスタが死亡することとなる少し前のロンドンでは、生き返ったジャク・ザ・リッパーによる「切り裂きジャック事件」が起こっていました。
日本の女刑事である加瀬風靡(かせふうび)から犯人捕獲を託されたシエスタと君塚君彦(きみづかきみひこ)でしたが、切り裂きジャックが殺した遺体の状態から最初にシエスタが推理した犯人とはケルベロスだったのです。
この記事では、『探偵はもう、死んでいる。』でケルベロスは切り裂きジャック事件の犯人の正体なのかと能力や結末を解説していきます!
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【たんもし】切り裂きジャック事件とは?
『探偵はもう、死んでいる。』の作中で発生した切り裂きジャック事件とは、1888年にイギリスでイギリスで発生した猟奇的な連続殺人事件を模倣した殺人事件です。
その4人目の被害者まで決まって左胸に穴が空き心臓をえぐられて殺されていたことから、犯人は現代に蘇ったジャク・ザ・リッパーだと言われていたのでした。
4人目に殺された男性の遺体を見たシエスタは、そこで犯人に思い当たる人物の名前をあげたのです。
【探偵はもう死んでいる】ケルベロスは切り裂きジャックの正体?
4人目に殺された聖職者と思われる男性の遺体をみつめながら、シエスタが犯人の正体として名前を出したのがケルベロスでした。
切り裂きジャックの正体は本当にケルベロスなのか、ここから解説していきます!
シエスタが容疑者にケルベロスをあげた理由
シエスタが切り裂きジャックの正体はケルベロスだと思ったのは、被害者の遺体の左胸にぽっかりと穴が空いた姿からです。
ケルベロスとは本来ギリシャ神話に登場する冥府の入り口を守護する三つの頭を持つ番犬のことを言いますが、シエスタのいうケルベロスとはそのギリシャ神話に由来したコードネームのことを指しています。
ケルベロスがコードネームであることから、犯人はシエスタと君塚の敵であるスペース(SPES)の構成員である人造人間だということです。
ケルベロスは地獄の番犬で人間の心臓を食い散らかすとこと、心臓をえぐり取られた被害者の姿が一致することから、シエスタは当初このケルベロスが切り裂きジャックの正体だと考えたのでした。
また、連続殺人事件を起こしたにもかかわらずこの現代でいまだに警察が犯人の足取りをつかめずにいることも、切り裂きジャックの正体が人造人間であることを予感させていたのです。
犯人の正体はケルベロスであるとも違うともいえる
シエスタと君塚が関わるまでに発生した4件の切り裂きジャック事件の犯人の正体はケルベロスでした。
ケルベロスはこれまでに4人もの人間の心臓を奪い取っていたのです。
そして5人目の心臓を奪おうとしたところで、切り裂きジャックの正体がケルベロスだということが覆されることとなります。
切り裂きジャックの正体の真犯人・黒幕は別にいる
ケルベロスが4人もの人間の生きた心臓を奪い殺してきたのは事実です。
しかし人間の生きた心臓を欲していたのはケルベロス自身ではなく、切り裂きジャックの正体の真犯人・黒幕は別にいることが明らかとなっていくのでした。
詳しい内容をケルベロスについてとともに後述していきます。
【探偵はもう死んでいる】ケルベロスとは?
ケルベロスとは、スペース(SPES)の構成員のひとりであり人造人間です。
ここからは、ケルベロスの性格や基本情報と能力についてもまとめていきます!
ケルベロスの性格や基本情報
ケルベロスの性格は偉そうで人を見下すような態度と話し方が特徴的です。
黒色のローブをまとった屈強な壮年の男性ですが、詳しいプロフィールは明らかになっていません。
ケルベロスの能力
ケルベロスの能力は、変身能力と優れた嗅覚です。
コードネームの由来の通り、ケルベロスが三つの頭を持つ地獄の番犬になぞらえて他人の姿に成り代わることができ、更に声までその人物そっくりに変化させることができます。
変身した姿によってその姿に見合った能力を発揮させることもできるため、狼男の姿に変身した際にはまるで獣のような俊敏な動きで君塚が放った銃弾をかわしました。
また優れた臭覚という能力によって、鼻を使って周囲を観測し対象者が近くにいることを察知できるため警察の追跡も避けることができ、シエスタでさえもケルベロスを捕まえることはできなかったのです。
【探偵はもう死んでいる】ケルベロスの結末を解説
作中で4件の切り裂きジャック事件が発生し、切り裂きジャックの正体がケルベロスだと考えたシエスタと君塚は、ケルベロスをおびき出すための囮作戦を決行しました。
ここからは、ケルベロスの結末を解説していきます!
姿を現したケルベロス
囮となった君塚のもとに現れたのは、シャーロット・有坂・アンダーソン(シャル)の姿に変身したケルベロスだったのです。
ケルベロスと交戦状態になった君塚は、マグナムで応戦しますが狼男のような姿に変身したケルベロスに攻撃をすべてかわされてしまい死を覚悟しました。
しかしギリギリのところで登場したシエスタがはなったマスケット銃の銃弾をくらったケルベロスは、肩から赤黒い血を流し倒れ込みシエスタに拘束されてしまいます。
まだ息があったケルベロスは変身能力で身体を急速に縮めてシエスタの拘束から抜け出ると、窓の外へと逃げようとしました。
ケルベロスはあと1つ生きた心臓を手に入れることを望んでいて、まさに切り裂きジャックの正体がケルベロスであったことが明かされたのです。
ケルベロス死亡
ケルベロスが窓の外へ乗り出したその時、突然血しぶきがあがりケルベロスの首が窓の外へ落ち胴体はゆっくりと仰向けに倒れました。
切り裂きジャックの正体だったはずのケルベロスは、スペース(SPES)の最高幹部ヘルによって殺させるという結末を迎え、ケルベロスの左胸からは黒い鉱物のようなものが引き抜かれたのです。
ケルベロスの左胸から引き抜かれた黒い鉱物のようなものは、ヘルによって生物兵器ベテルギウスの左胸に押し込まれこれによりベテルギウスは覚醒して、シエスタと君塚はベテルギウスを従えたヘルと戦うこととなります。
【探偵はもう死んでいる】切り裂きジャックの正体は誰?
切り裂きジャック事件の犯人の正体はヘルだったのです。
ケルベロスが死亡してから2週間後に発生したカリスマ性のある若くて美しい女性議員が被害者となった5件目の切り裂きジャック事件は、すでにケルベロスが死亡していることから犯人がケルベロスではないことは明らかでした。
ベテルギウスを従えたヘルとの交戦で自らの刃で心臓を貫いたヘルは、その時にダメージを受けた心臓の代替品となる新しい心臓を探していたのです。
ヘルが5人もの心臓を奪い次々と新しい心臓を求めた理由は、どの心臓もヘルの肉体に適合せず新しい心臓をバッテリーの様に消費するしかなかったからでした。
まとめ
『探偵はもう、死んでいる。』でケルベロスは切り裂きジャック事件の犯人の正体なのかと能力や結末を解説してきました。
- ケルベロスは切り裂きジャック事件の犯人の正体であるとも違うともいえる
- ケルベロスの能力は変身能力と優れた嗅覚
- ケルベロスの結末は最後死亡する
- 切り裂きジャックの正体、真犯人・黒幕はヘル
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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