『天国大魔境』では、トキオたち高原学園の生徒達を描いた物語と、キルコとマルの冒険を描いた物語の2つの物語が同時進行しています。
高原学園の物語は「天国編」、外の世界の物語は「魔境編」として別々の物語が進んでいますが、それぞれの時系列や時間軸がわかりにくいと感じている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、『天国大魔境』の時系列・時間軸を解説し、高原学園と外の世界の関係性についてもまとめていきます!
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【天国大魔境】時系列と高原学園・外の世界の関係性
まずは、『天国大魔境』の時系列と高原学園・外の世界の関係性について解説していきます!
天国編・魔境編の時系列は違う
『天国大魔境』の物語を理解するうえでいちばん重要なのが、天国編・魔境編の時系列は違うという点です。
最初に高原学園の生徒達の物語から始まり、外の世界があることがわかっていくというストーリーから、天国編と魔境編の時系列は同じで高原学園の生徒たちは現在の世界から隔離されて生活しているようにも見えます。
そのためトキオにそっくりな顔をしたマルという少年が、かなり謎めいた存在に感じられました。
しかし、物語が進んでいくと、「天国編・高原学園は過去」、「魔境編・外の世界は現在」の世界を描いていることがわかっていきます。
天国編:高原学園は過去
天国編である高原学園の物語は、本編からみて過去のストーリーになります。
これについてわかったのは、『天国大魔境』漫画原作7巻43話。
マルをキルコのもとへと連れてきたミクラさんが、高原学園の生徒だったナタの未来の姿であることが判明したことで時系列が明らかとなりました。
魔境編:外の世界は現在
キルコとマルの物語・魔境編が描かれている外の世界は、現在にあたります。
『天国大魔境』では天国編と魔境編が混在して物語が進んでいきますので、どうしても同じ時系列で物語が進んでいるように見えてしまっていました。
実際には天国編は過去の物語ですので、魔境編では高原学園の生徒は大人になって登場しています。
【天国大魔境】時系列・時間軸を年代順に解説
ここからは、『天国大魔境』の時系列・時間軸を年代順に解説していきます!
1945年~2000年:高原学園新設前
- 1945年4月20日:上仲詩乃(高原学園園長)が埼玉県草加市に誕生。(8巻47話)
- 1995年:高原学園創立。
- ミーナが2024年11月11年に小惑星「あめのぬぼこ」の落下を予言。(8巻46話)
2000年~2006年頃:高原学園新設
- 園長が小惑星「あめのぬぼこ」の衝突に備えて高原学園新設。(8巻46話)
- 園長が小惑星衝突後に「天国」の実現を夢見る。
2009年:高原学園2期生が誕生
- トキオたち高原学園2期生が誕生する。
- 高原学園の生徒の子どもたちは、全員が「ミーナさんが産んだ子」とされている。
2018年5月:アスラ死亡
- 5月7日:アスラが「僕は僕が生まれた理由がわかった」とコナに言い残し自殺。(4巻23話)
- アスラの死亡により1期生はコナひとりになる。
2023年:小惑星2023VR8が急接近
- 小惑星2023VR8が地球に急接近。(7巻43話)
- 世の中では「惑星ニビル」と言われネット状で地球を滅ぼす惑星として騒がれる。
2023年10月:天国編開始タラオ死亡・トキオ妊娠
- 10月16日:タラオが黒いアザのできる病気で死亡し、火葬後に謎の物体が発見される。(3巻15話)
- 10月17日:トキオが体調不良となりコナとの子供を妊娠の可能性。
2024年7月前半:トキオ出産・テロ工作実行
- トキオが出産。(5巻30話)
- トキオの子供を園長に利用されることを危惧した猿渡によってトキオの子供のクローンも誕生。
- マルはこの年に誕生したと周囲の大人から聞かされていた。
2024年7月後半:学園空爆・園長脳移植・生徒が分断
- 7月17日:園長の計画で射撃武器A-mk3を装備した「戦士」によるテロ工作実行。(7巻41話)
- テロ工作実行によって小惑星の衝突回避作戦が失敗する。
- 7月20日:ミーナが高原学園の生徒たちを「ヒルコ」と呼び、これから始まるテストを予告する。この時、園長は不在。(6巻35話)
- 7月26日:園長の帰還と同時に自衛隊による制圧作戦で学園が空爆を受ける。(6巻36話)
- 空爆の影響で学園の壁に穴が開き、ミミヒメ、シロ、タカ、アンズの2期生4名が外の世界へ。(7巻38話)
- ナタが頭を打ち意識不明となりその身体に園長の脳を猿渡が移植。(8巻47話)
- 7月28日:「戦士」のひとりが母(トキオ)に会うために帰還し、そのまま死亡。(7巻41話)
- トキオの前で死亡した「戦士」が落としたA-mk3をマコが拾う。
- 学園に自衛隊が突入し、保護されたり脱出した生徒は新しい生活を開始。ナタは三倉まなか、ミミヒメは星尾あかりという新しい名前が与えられた。(7巻42~43話)
- 三倉まなかは豊中大学病院に入院中。(7巻43話)
- 自衛隊に保護されなかった一部の職員と生徒は11月10日までは学園内での生活を継続。(8巻46話)
- その後、数名の生徒は外の世界で生活している。
2024年11月:小惑星衝突・天変地異発生
- 小惑星が欧州付近に落下して日本では震度7の地震が発生。(7巻43話)
- その後、長期に渡って異常気象などの天変地異が発生。これを「大災害」という。
- 「大災害」の中でも長い冬と呼ばれる寒冷化が深刻で、これによって最初の1年間で日本の人口の大半は飢えや伝染病で死亡。
- 豊中大学病院に入院していた三倉まなかの中の園長が覚醒。(7巻43話)
2034年9月:春希と桐子の脳移植
- 浅草の孤児院で暮らしていた春希が人食い(ヒルコ)に襲われる。(2巻9話)
- 身体を損傷した春希の脳を、脳を損傷した姉・桐子の身体に脳移植。
- 春希はなぜ桐子の身体に脳移植されたのか理由を知らない。
2035年1月:キルコと名乗って便利屋になる
- 春希は脳移植の真相を知るためにキルコと名乗って便利屋になる。(2巻10話)
- キルコの目的は、脳移植手術を行った医者と兄貴分だったロビンを探すこと。
2039年前後:マルとミクラが出会う
- 孤児として施設で暮らしていたマルは自警団で働くようになる。(3巻14話)
- ミクラとマルが出会い、ミクラ(三倉まなか)が里親としてマルを引き取る。
- ミクラがマルにヒルコの殺し方を教える。
2039年:ミクラとマルがキルコと出会う
- ミクラがマルを連れてキルコの事務所を訪れる。(1巻7話)
- ミクラは所持していたA-mk3とマルをキルコに託して死亡する。
- キルコはミクラからの依頼通りマルのボディガードとして「天国」を探す旅へ出発。
2039年現在:魔境編開始
- 医者の噂を聞いてキルコとマルが不滅教団の宇佐美のもとを訪れる。(4巻21話)
- 不治の病に冒されヒルコの核を持っていた星尾を、マルの能力「マルタッチ」で絶命させる。
- キルコとマルが高原学園東京上野分室跡地を発見する。(5巻26話)
- 学園のチラシに書かれた茨城施設と奈良施設を「天国」の次の候補地として向かうことにする。
- 茨城施設の跡地には大濾過装置という施設があり、そこでロビンと再会。(5巻31話~6巻34話)
- 奈良施設に訪れたキルコとマルは復興省によって作られた町に到着。(8巻48話)
まとめ
この記事では、『天国大魔境』の時系列・時間軸を解説し、高原学園と外の世界の関係性についてもまとめてきました。
- 『天国大魔境』の時系列と高原学園・外の世界の関係性について、天国編・魔境編の時系列は違う。
- 天国編である高原学園の物語は、本編からみて過去のストーリー。
- キルコとマルの物語・魔境編が描かれている外の世界は、現在のストーリー。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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