『天国大魔境』に登場する異形の怪物「ヒルコ」。
人間を喰うことから、「人食い」「怪物」などとも呼ばれているヒルコですが、その正体とは一体何者なのでしょうか?
この記事では、『天国大魔境』のヒルコ・人食いの正体を考察し、鳥・魚の姿や能力の理由についてもまとめていきます!
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【天国大魔境】ヒルコ・人食いとは?
まずは、『天国大魔境』のヒルコ・人食いについて解説していきます!
ヒルコ・人食いの基本情報
ヒルコは、人間を捕食する怪物です。
主人公のマルは「ヒルコ」と言っていますが、キルコは「人食い」というなど、様々な呼ばれ方をしています。
また大きさや姿形、能力、強さなども個体によって異なり、中には分裂して個体数を増やして活動するものもいるため非常に危険です。
すべてヒルコの体内には核が存在し、それが生き物の心臓のようや役割を果たしているのか、基本的には核を破壊されない限りは不死身で死亡することはありません。
物理的な攻撃によってヒルコが瀕死の状態に陥ると、身体を硬化させて仮死状態となり生き延びるのが特徴です。
特別な能力でヒルコが死亡した場合には、肉体はすぐに腐ってしまい死体は残りません。
ヒルコが人間を捕食する際には人間を粉々にして吸収するかのように食べてしまいますが、食べられた人間の記憶や性格が反映されることはなく、人間との会話や意思疎通も不可能なようです。
人食いの出現は大災害後
ヒルコ・人食いが出現するようになったのは、大災害以降といわれています。
大災害とは、2024年11月11日に日本列島で発生した震度7の地震のことを指し、余震や津波、異常気象などの天変地異が立て続けに発生した後に「長い冬」と呼ばれる寒冷化によって1年後には日本の人口の大変が上や伝染病で死亡したのです。
この大災害以降に出現したヒルコが、なぜどのように出現したのかその理由については誰も知ってはいません。
ヒルコはマルの能力以外では死亡しない
ヒルコ・人食いは、『天国大魔境』の漫画原作8巻までではマルの能力以外では死亡しないことがわかっています。
銃や刃物などで傷を負わせることはできるため、攻撃してヒルコがその場から離脱することを狙うことくらいしか人間がヒルコに対抗できるすべはないのです。
物理攻撃よりも威力のある攻撃としてキルコの持っている銃の「キル光線」は期待できる武器ではありますが、ヒルコに致命傷を負わせて瀕死の状態に追い込むことはできても殺すことはできません。
ヒルコを死亡させるためには、最終的にはマルが能力「マルタッチ」によってヒルコの核を破壊するしか方法がないのです。
しかしマルタッチの能力を使うにはヒルコにマルが直接触れる必要があるため、マルであってもヒルコを殺すことは簡単ではありません。
【天国大魔境】ヒルコ・人食いの正体を考察
ここからは、『天国大魔境』のヒルコ・人食いの正体を考察し、ヒルコ化についても詳しく解説していきます!
正体は高原学園の生徒と考察
ヒルコ・人食いの正体は、元人間で高原学園の生徒だと考察しています。
そのように考察できる理由についてまとめます。
- ミーナが高原学園の子どもたちを「ヒルコ」と呼んでいた。
- 全身に黒いアザができる病気になった者が死後にヒルコになっている様子。
- 全身に黒いアザができる病気になるのは高原学園の生徒のみ。
- 漫画原作52話で高原学園の生徒のひとりが死亡後にヒルコに変身している。
以上のことから、すべてのヒルコ・人食いの正体は高原学園の生徒である可能性は非常に高いです。
高原学園の生徒の発病が原因
高原学園の生徒がヒルコになるのは、全身に黒いアザができる病気の発病が原因となっているようです。
高原学園の生徒がヒルコになるまでの流れは、
- 全身に黒いアザができる病気の発病。
- 病気の悪化とともに身体が動かせなくなる。
- 死亡する。
- 死体がヒルコに変化する。
このように考えられます。
しかし、作中から上記のように考察することはできるものの、漫画原作52話以外ではヒルコ化の詳細は作中で明記されてはいません。
ヒルコ化を防ぐ方法
高原学園の生徒のヒルコ化を防ぐ方法は、黒いアザの症状が出た部分を切断することです。
これについては漫画原作4巻20話の宇佐美の発言によって明らかになっています。
全身に黒いアザができる病気が発症した生徒が死亡した場合、ほぼ必ずその生徒はヒルコになってしまうようです。
発症した場合には死亡しないように延命し続けるしかヒルコ化を防ぐ方法はありませんので、致命的となる黒いアザの症状が出た部分は切断するしか方法がないと思われます。
別のヒルコ化回避法として、発病する可能性がある場合には発病前の人間の状態で死亡するか、ヒルコ化する前にマルの能力マルタッチでヒルコの核を破壊し死亡させることで人間としての尊厳を守る選択もできます。
発病してもヒルコにならない例
発病してもヒルコにならない例としてタラオがあげられます。
タラオとは高原学園の生徒のひとりで、3巻15話で全身に黒いアザができる病気が原因で死亡しました。
発症して死亡したはずのタラオでしたがヒルコにはなっておらず、死亡後は他の生徒や先生に見送られて人間のまま火葬されてしまいました。
タラオがヒルコ化しなかったのは、死亡後比較的すぐに火葬したためヒルコに変化する肉体がなかったからだと考えられます。
この時点で全身に黒いアザができる病気の原因やそれがきっかけでヒルコ化することについて、高原学園ではまったく解明されていませんでした。
しかし、火葬したタラオからヒルコの核のようなものが残されていたことで、全身に黒いアザができる病気とヒルコ化の関連性が示唆されたのです。
高原学園の生徒の子にもヒルコは遺伝
魔境編では、高原学園の生徒ではない人間の中にもヒルコの核を持った者がいることが明らかになっています。
漫画原作8巻まででは、テントの町でホテル王を目指していたトトリと女性至上主義の町から脱走したジューイチの息子・十五(じゅうご)がヒルコの核を持つヒルコ人間として登場しました。
トトリも十五も、作中から親が高原学園の生徒であることが推測できます。
ヒルコと高原学園生徒の関係性については、こちら↓の記事をご覧ください!
【天国大魔境】ヒルコが鳥・魚の姿や能力の理由について
ここからは、『天国大魔境』のヒルコがなぜ鳥や魚の姿をしているのか、持っている能力の理由についても考察していきます!
姿や能力と元の人間との関連性
ヒルコ・人食いの姿や持っている能力は、元の人間の名前や能力に関連しているようです。
しかし、これについては漫画原作8巻まででは作中で明記されていたわけではありません。
物語の序盤で登場する鳥と魚のヒルコについては、その姿と能力から正体を考察することができます。
鳥のヒルコの正体はタカ?
漫画原作1巻2話に登場する鳥のヒルコの正体は、タカではないかと考えられます。
タカは高原学園の生徒のひとりで、特に抜群の運動能力と頑丈な身体をが特徴の男子生徒です。
タカの能力については天国編では不明でしたが、漫画原作50話で視えない斬撃で対象を攻撃できることと次の攻撃にはふた呼吸の間があることが明らかとなっています。
視えない斬撃の能力は、鳥型のヒルコの高速で視ることができないムチ状の物体の攻撃とよく似ています。
また鳥の姿をしている理由は、タカという名前が鳥の鷹をイメージしたものだからかもしれません。
魚のヒルコの正体はクク
漫画原作2巻10話に登場する魚のヒルコの正体はククです。
魚のヒルコの正体については、漫画原作52話で海に葬られたククの死体が魚のヒルコに変身するシーンが描かれたことで明らかになりました。
ククは高原学園の生徒のひとりで、まるでカエルのように壁などに張り付くことのできる特殊な手足を持つ人物です。
ククは全身に黒いアザができる病気を発症後に死亡して、その死体は海に葬られていました。
魚型のヒルコは海で出現して窓に張り付く能力があることが分かっていますが、その能力はククの持っていた能力に酷似しています。
まとめ
この記事では、『天国大魔境』のヒルコ・人食いの正体を考察し、鳥・魚の姿や能力の理由についてもまとめてきました。
- ヒルコ・人食いの正体は元人間で高原学園の生徒だと考察。
- 高原学園の生徒がヒルコになるのは全身に黒いアザができる病気の発病が原因。
- 全身に黒いアザができる病気が発病して死亡すると死体がヒルコになると考えられる。
- ヒルコ化を防ぐ方法は黒いアザの症状が出た部分を切断すること。
- 発病した場合には死亡しないように延命し続けるしかヒルコ化を防ぐ方法はない。
- 発病後に死亡しても肉体をすぐに火葬すればヒルコ化しないのかもしれない。
- 高原学園の生徒の子はヒルコ人間として生まれる。
- ヒルコ・人食いの姿や持っている能力は元の人間の名前や能力に関連していると思われる。
- 鳥のヒルコの正体はタカ、魚のヒルコの正体はククではないかと考えられる。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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