『プラチナエンド』は主人公の架橋明日(かけはしみらい)が次の神となるべく神候補に選ばれてたことをきっかけに、999日の期限内に次の神を決めるべく天使や他の神候補達との出会いや戦いを描いた次の神が決まるまでの物語です。
この物語の最終回の結末やラストは一体どうなるのでしょうか?
この記事では、『プラチナエンド』の最終回の結末と最後の意味を解説しラストについても考察してまとめていきます!
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【プラチナエンド】最終回までの経緯と神選びの結末
ここからは、『プラチナエンド』の最終回までの経緯と神選びの結末をまとめていきます!
13人の神候補選びと目的
13羽の天使が天界から人間界へやってきた目的は、次の神となるべく神候補を人間の中から選ぶためです。
13羽の天使はそれぞれが選んだ神候補に天使の等級ごとに渡すことのできる翼や赤の矢、白の矢という天使の道具を神候補に渡し、999日の期限内に神を決めようとしていました。
神は999日の期限が過ぎると死んでしまうため、天使達は必ず期限内に次の神を決める必要があったのです。
『プラチナエンド』の主人公であるミライは特級天使のナッセに神候補に選ばれたことで、神選びのデスゲームに巻き込まれることとなりました。
メトロポリマン(生流奏)との戦い
神候補のひとりであるメトロポリマンこと生流奏(うりゅうかなで)は、死んだ妹を生き返らせるという目的を果たすために自分が神になろうと考えていました。
神候補が神になる方法は、まず神候補本人が「神になる」という意思を持つことと1人の神候補に対して他の神候補全員の賛同が必要だったのです。
しかし生流が選んだ方法は平和的なものではなく、自分以外の神候補を皆殺しにして唯一自分が神候補として残ることで神になるという方法でした。
そのため生流は神候補であるミライ達と対決することとなりましたが、この戦いで生流は六階堂七斗(むかいどうななと)に機関銃で撃たれて死亡してしまいます。
米田我工との対立
生流という危険な存在がいなくなり、ミライ達は平和的に神を選ぶためにも他の神候補と話し合いをしたいと考えました。
次々と神候補が集まり最後に登場した神候補が、特級天使ムニに神候補に選ばれた教授の米田我工(よねだがく)だったのです。
米田は神の存在を人間が創造した「クリーチャー」で偽りの神であるとして、神候補から神を選ばずにこの世界から神をなくすために神候補全員を殺し自分も死ぬことで神を選ばない方法を計画していました。
平和的に神候補から次の神を選びたいミライ達と対立することになった米田でしたが、手毬由理(てまりゆり)が放った白の矢が米田に刺さる直前に特級天使のナッセによって命を助けられます。
天使に助けられたことがきっかけで、米田は神候補全員を殺し神の存在がクリーチャーであるという真実に辿り着こうとしたという死に取り憑かれた自分の愚かさに気づいたのです。
神選びの結末
最終的には、中海修滋(なかうみしゅうじ)が神になります。
米田の登場以前、米田以外の神候補達の話し合いでは中海が神になるということで話がまとまっていました。
米田が登場したことで、もともと教授である米田に賛同していた中海は米田の行動に協力していましたが、米田が神候補全身を殺すことを諦めたことで中海が自ら神に立候補します。
他の神候補もそれに同意し、中海は自分が神になって神の存在が米田の言っていた通りクリーチャーであることを証明しようとしたのです。
そして神になることとなった中海は、天使と共に天界へと向かいました。
【プラチナエンド】最終回の結末と最後の意味を解説
神候補から中海が神になり神選びは終わりを迎えましたが、その後の物語の結末はどうなるのでしょうか?
ここからは、『プラチナエンド』の結末と最後の意味を解説していきます!
神になった中海修滋の結末
神になった中海修滋の結末は、神の自殺による中海の死です。
中海は神候補に選ばれる以前から、自殺を肯定し安楽死を認める発言をしていて自らも自殺願望を持っていました。
そのため自分が神になったら、死にたい人がいつでも楽に自由に死ねてそれが称賛される世界にしたいと思っていたのです。
しかし神になった中海が世界中の人間を見渡すと、自殺者のあまりの多さと不幸な人間の多さ、そして神に祈りを捧げる人間の多さを知り絶望します。
今まで世界を救えていなかった神の存在理由に疑問を感じた中海は、神の存在が米田の言っていた通りにクリーチャーなのか証明しようと考え始めました。
中海は神になる時に米田に赤の矢を残していたため、神である自分が死ねば米田のもとにある赤の矢が消えて間接的に神の存在が消えたことを米田へ伝えることができると思いつきます。
神が死んで天界に支障が出ても人間界に何の影響もなければ、神の正体がクリーチャーであることが証明できるはずだったのです。
天界の破壊
神が自殺すると、天使が次々と消え神が存在している天界も破壊され始めました。
すると中海が思っていた通り人間界の米田に残していた赤の矢が消え、米田に中海が消えたことが伝わったのです。
それと同時に人間界にも異変が起き始めました。
人間界の生命の消失
神の正体がクリーチャーであれば偽りの神が死んでも人間界に何の影響も与えないはずでしたが、神となった中海が自殺すると人間界の生命が次々と消失していったのです。
消失した生命とは人間、動物、植物などの人間界に存在している全ての生物で、確実に若い命から消えていきます。
これは、米田を神候補に選んだ特級天使で破壊の天使であるムニが言っていた「神は人類を終わらすことができる」という言葉が現実になった瞬間でした。
結末と最後の意味
物語の結末では、神の正体がクリーチャーだと言っていた米田が、「クリーチャーとは・・・」と言う言葉を残して最後に消えてしまいます。
米田は自身が消える直前まで神の正体はクリーチャーであると信じ、クリーチャーは人類殺傷の兵器でありその目的は命を殺すことだと考えるのが現実的だとしていました。
しかし米田の予想に反して、神の自殺直後に人間界の全ての生命が次々と消えていった状況こそが神の正体が真の神を証明したことにほかならなかったのです。
それについて米田は認めるしかったはずですが、実際に米田が消える直前に何を言いたかったのかは最後まで明かされていません。
【プラチナエンド】最終回のラストはどうなる?
ここからは、地球上の生命がすべて無になった『プラチナエンド』最終回のラストについて考察していきます!
最終回のラスト地球の生命はいなくなる
『プラチナエンド』最終回のラストでは、地球上のすべての生命がいなくなり長い年月が経っていきます。
生命が失われた地球にあった建物などの人工物は朽ち果て、まさに無の状態になっていったのです。
すると誰かがそんな地球を眺めて「もうその星は諦めろ」と言います。
ラストの語りの意味を考察
『プラチナエンド』のラストは誰かの語りで終わります。
これは、死を望んでいて羨んでいる何らかの存在が語っているのですが、私はこの存在について神の上にいて時間や死などの概念のない存在であると考えています。
天界と人間界の関係性について天使は、人間は天界の下の生き物であり、天界は人間界に並行したパラレルワールドだと思っていいと言っていました。
そのことから『プラチナエンド』の世界には天界や人間界、それ以外の世界などが階層になって存在しているのではないでしょうか。
それであれば、人間界の上に位置する天界の上にも何らかの世界が存在していてもおかしくありません。
この語りをしている存在は死という概念が無いからこそ死を求め、自らが創り出した神や神が創り出した人間に自分たちを殺してくれることを期待していたのだと思います。
しかし神の自殺によって天界も人間界も無になり、死を与えてくれると期待していた存在が失われたことに語りをしている存在は絶望したのです。
そしてこの語りをしている存在が死を求める理由は、死があるからこそ限られた時間で命を燃やし輝かせられることを羨んでいたからなのではないかと考えられます。
まとめ
この記事では、『プラチナエンド』の最終回の結末と最後の意味を解説しラストについても考察してまとめてきました。
- 神選びの結末は中海修滋(なかうみしゅうじ)が神になる。
- 神の自殺により天界は破壊され人間界の生命は消失する
- 神の正体がクリーチャーではなく真の神であることが明らかとなる
- 最終回ラストの語りは神の上に存在する死や時間の概念のない存在によるものだと考察
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント
すごいなぁ、よく考えたなぁ、と思いました。
時間にしろ命にしろ限りがあるからこそ輝けるという解釈しかできず、伝えたいのはそれだけじゃないだろうなと、何度もアニメの最終回を見て考えていたのですが、答えが出ず。
このブログを読んで、どういうことなんだろうとずっともやもやしたところが理解できた気がします。
このブログを書いてくれてありがとうございます。
ひな様
コメントをいただき、また嬉しいお言葉をいただきありがとうございます。
私も『プラチナエンド』の作品を最後まで読み進めた段階ではすぐには理解できず、最後の意味についてたくさん考えてブログの記事にまとめました。
その内容がお役に立てたようでとても嬉しいです。
これからも良い記事を書いていくよう努力を続けていきます。