『不滅のあなたへ』に登場するニナンナという地域では、ヤノメ人が取り仕切るオニグマへの生贄の儀式が執り行われていました。
オニグマへの生贄の儀式はとても残酷なものですが、生贄に選ばれこれから死ぬことになる女の子のマーチに対してニナンナの人々は喜び、祝の言葉を送るというシーンは複雑な気持ちになりますね。
そこで今回は、『不滅のあなたへ』のオニグマへの生贄の儀式とは何なのか、それによりマーチは死亡するのかについてまとめていきます!
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『不滅のあなたへ』でオニグマへの生贄の儀式とは?
オニグマへの生贄の儀式とはニナンナ地域で執り行われている儀式で、無垢な少女1人をオニグマに生贄として捧げることです。
ニナンナでは恐ろしいオニグマへ生贄を捧げる風習を長らく続けているようで、儀式に対して反対する者はいないように感じられますが、オニグマへの生贄として選ばれたマーチの両親だけは娘が死ぬことの悲しみを抑えきれずにいました。
オニグマへの生贄の儀式を取り仕切るのはヤノメ国から来たヤノメ人のハヤセで、ハヤセの役目はオニグマへの生贄の儀式の進行と生贄に選ばれたマーチの世話をすることです。
しかし世話役といっても優しいものではなくどちらかというと監視役に近い存在で、生贄に選ばれたマーチを両親が逃さないよう半分脅しのような説明をしたり、マーチが逃亡しないようについてまわりトイレでさえも監視を怠らない徹底ぶりです。
マーチがオニグマへの生贄に選ばれて悲しむ両親は、どうにかマーチを救う方法はないかと考え、マーチの父親はハヤセにもし拒絶したらどうなるかと聞きます。
残念ながらこのオニグマへの生贄の儀式を避ける方法はなく、ハヤセはマーチが拒絶したらニナンナに暮らす別の誰かが捧げ物になるだけだと答えるのでした。
死を突きつけられたマーチは、死ぬことは大人になれないことだから死にたくないと全力で拒絶しますが、諦めるしかなくなったマーチの父親は「大人しく・・・」とマーチをなだめ、マーチは絶望しオニグマへの生贄になることを受け入れたようです。
『不滅のあなたへ』のオニグマとは?
オニグマとはとてつもなく大きな体にトゲをはやした凶暴な熊です。
『不滅のあなたへ』で最初にオニグマが登場したのは、少年の姿となった主人公がさまよい南へ歩いた先で景色を眺めた時でした。
主人公は背後から近づくオニグマの存在に気づかずに襲われて死んでしまいましたが、主人公は死んでも再生できる能力により不死身なため、主人公にとっての死は成長の過程にすぎません。
次にオニグマは儀式が執り行われる祭壇へ向かう途中の山中で、ヤノメ人に捕まったニナンナの少女パロナとヤノメ人の一行の前に現れヤノメ人を襲いました。
オニグマが人に襲いかかることの目的は人を捕食するためのようで、襲われたヤノメ人はそのまま食べられてしまいます。
オニグマへの生贄の儀式を取り仕切るハヤセがしていた儀式の説明で、儀式で生贄を祭壇で眠らせて1年後に残ったものがある場合回収し両親の許へ還すと説明していたことからも、オニグマが生贄の人間を捕食しに来ることは間違いないでしょう。
『不滅のあなたへ』でオニグマへの生贄の選び方は?
オニグマへの生贄は、ニナンナに暮らす穢れのない無垢な少女から選ばれることとなっていて、生贄に選ばれた女の子にはたとえ父親でも男性は全員近づくことは許されないのです。
ニナンナにはオニグマへの生贄となる候補の少女が3人いますが、その選出は伝統によりヤノメ人によって行われます。
オニグマへの生贄の選び方は、ヤノメ人と共に来た祈祷師の老婆が生贄候補の少女3人の口の中と目を見て選ぶというやり方で、マーチもドキドキしながら臨みますが実際に口の中と目を見ることで何を見極めて生贄を選んだのかは不明です。
また、オニグマへの生贄を選ぶためにヤノメ人と共に来た祈祷師の老婆ですが、実は老婆は祈祷師ではなく偽物の祈祷師の役割を演じさせられていた罪人だったので、オニグマへの生贄の選び方は適当なものだったのかもしれません。
オニグマへの生贄の儀式の執り行い方
オニグマへの生贄の儀式は、山の上の祭壇で執り行われます。
オニグマへの生贄の儀式にはスケジュールが立てられていて、ハヤセが丁寧に説明してくれていたのでまとめてみます。
- 祭壇へと出発する当日の夕方は宴を行う
- 宴と同時にこれがマーチが村で過ごす最後の夜になる
- 最後の夜にマーチと家族は別れを済ます
- 祭壇へ向かい3日かけて山を登る
- 祭壇へと向かう道中にはハヤセとヤノメ人の男5人が同行する
- 祭壇に到着すると前の生贄の残ったものを片付ける
- 生贄マーチに祭壇の上で眠ってもらう
- ハヤセ達はオニグマの出現を待たずに帰還
- 1年後、生贄マーチの残ったものは両親の許へ還される
このようにオニグマへの生贄の儀式には細かくスケジュールが組まれていて、説明を受けた生贄の少女はわからないことがあれば質問することができますが、マーチは無表情で「ないわ」と答えていました。
これから生贄として祭壇へ連れて行かれ死ぬとわかっていてする質問はなかったのでしょうね。
『不滅のあなたへ』のオニグマへの生贄でマーチは死亡しない!
マーチがオニグマへの生贄に選ばれたことで悲しむ両親と死を受け入れたかのように見えたマーチですが、実はこのオニグマへの生贄の儀式ではマーチは死亡しません!
マーチは死を受け入れたかのように儀式の当日まで大人しく過ごしますが、心の中では生きることを諦めてはいませんでした。
そしてマーチと家族のような関係だったパロナもマーチのことを諦めてはいなかったのです。
オニグマへの生贄の儀式が執り行われる祭壇へ向かい籠に乗せられて参道を運ばれていくマーチでしたが、ふと籠から外を見るとそこには自由に空を飛ぶ鳥が見え眼下にはまるでマーチを導くかのような道が見えたのでした。
その瞬間、ハヤセに向かって矢が飛んできてヤノメ人達は矢に気を取られ、そのすきにマーチは籠から逃げ出し山を駆け抜けていきます。
ハヤセに放たれた矢はパロナが放ったものだったためヤノメ人はパロナを拘束しますが、オニグマの襲撃を受けてパロマは逃げ出すことに成功しました。
その後結局ハヤセに見つかってしまったマーチは涙を流しながら連れて行かれ、道中で怪しげな立方体の食べ物を食べさせられます。
この立方体の食べ物をハヤセは生贄に選ばれた捧げ物の女の子がみんな食べるものと言っていて、マーチは変な味だと言いながらも全部食べるとウトウトと眠くなってしまったようです。
どうやらこの立方体の食べ物は睡眠薬のようなものだったらしく、マーチは眠ったまま祭壇まで運ばれてはりつけにされてしまいました。
すると早速オニグマが出現するのですが、眠ったままのマーチの前にパロナが現れてどうにかマーチを助けようと試みます。
はりつけにされたマーチを縛り付けている縄はなかなか外すことができず、もう2人ともオニグマにやられてしまうと思ったその時、少年の姿をした主人公が現れたのでした。
マーチは籠から逃亡していた間に主人公と出会い、主人公に食べ物をあげるなど主人公に対して母性にも似た感情を抱き世話をしてフシという名前まで付けていたので、主人公はマーチのことを祭壇まで追いかけてきたようです。
祭壇の前で姿を表し佇む主人公はオニグマの存在に気づかずオニグマに食べられてしまいますが、死んでも再生できる能力により死ぬことはなく、刺激を受けた物の姿へ変化できる能力により過去に刺激を受けたレッシオオカミのジョアンの姿に変化して応戦します。
主人公がオニグマと戦った結果オニグマは虫の息となりマーチは死亡せず、パロナと共に助かりました。
『不滅のあなたへ』でオニグマの最後は?
主人公の登場によってその戦いで致命傷を負ったオニグマでしたがその場で最後を迎えることはなく、ハヤセ達ヤノメ人によってマーチとパロナ、主人公、オニグマ共々ヤノメ国へと連行されます。
監獄に入れられたマーチ達はそれぞれ仕事を与えられ、マーチは主人公のしつけとオニグマの世話を任されました。
致命傷を負ったオニグマを懸命に世話するマーチは、オニグマの体にはえたトゲだと思われていたものが矢だと気づき、矢を抜いたり食事を与えたり、体を拭いたり、薬を塗ったりと懸命に世話をします。
しかし、マーチの世話のかいもなくオニグマはマーチに抱きしめられながらヤノメ国で最後を迎えたのでした。
まとめ
ニナンナの人々から恐れられていたオニグマと、そのオニグマに生贄を捧げる残酷な儀式によって翻弄されるマーチ。
マーチの命は助かりましたが、憎むべき存在のオニグマが致命傷を負い心優しいマーチが世話をするもオニグマが死んでしまうという最後には、素直に喜べない気持ちになりましたね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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