『プラチナエンド』では神や天使とそれらが暮らす天界が存在しているとされています。
しかし次の神を決めるべく選ばれた神候補のひとりである米田は神の正体はクリーチャーであると語っていますが、米田が考えるクリーチャーとはどのような存在なのでしょうか?
この記事では、『プラチナエンド』で神の正体はクリーチャーか解説し、偽りの神の目的や天界についてもまとめていきます!
【プラチナエンド】神の正体はクリーチャー(偽りの神)?
ここからは、神とはどんな存在で神の正体とされるクリーチャーとは何なのかを解説していきます!
神について
神とは、人間界をより良くすべく尽力している存在です。
神は天使とともに天界にいましたが、現在の神には神の座を次の人間にゆだねる時が迫っていました。
そこで天界の習わしに従って神に選ばれた13羽の天使が人間の中から13人の神候補を選び、その神候補の中から999日の期限内に次の神を決めるのです。
999日の期限をすぎると神は死んでしまいます。
神の正体はクリーチャー?
神の正体はクリーチャーだと考えているのは、特級天使ムニが選んだ神候補である米田我工(よねだがく)です。
米田は「神」と呼ばれている存在は人間の想像力が生んだエネルギーだといい、神と呼んでいいのかという疑問から、神ではなく人が創造した「クリーチャー」と呼ぶべきであると考えています。
宇宙が生まれ、地球が生まれ、やがて人類が生まれた後に人々は天に祈るようになり、その祈りの対象として人間が作り出した存在こそが神であるため、天使達のいう神は人が創造した偽りの神なのだというのが米田の見解です。
ただ、神の正体が米田の言う通りクリーチャーで偽りの神なのかについては、当初誰もわかりませんでした。
クリーチャーとは?
クリーチャーとは神を信じる人のエネルギーを源とした存在であり、偽りの神だと米田は考えています。
神を信じる人のエネルギーによって存在を維持しているクリーチャーは、神の存在を信じる人間が減るのと比例してエネルギーが減ることで存在が消える寸前のところまできているのです。
そのため神の座を次の人間にゆだねるべく天使達を利用して神選びを始め、このことが世界に発信されたことで神の存在を世界中の人間が見つめ直すこととなりました。
そして神候補のなかから神が決まれば、クリーチャーの思惑通り再び多くの人間が神はいると信じることになると米田は説明しています。
【プラチナエンド】クリーチャー(偽りの神)の目的
ここからは、米田が考えるクリーチャー(偽りの神)の2つの目的についてまとめていきます!
目的①偽りの神の座を次の人間にゆだねること
クリーチャーの最終目的は、偽りの神の座を次の人間にゆだねることです。
現在の神は999日の期限が過ぎると死んでしまうため、それまでに13羽の天使達が選んだ神候補の中から次の神を必ず選ぶ必要があります。
この時の神の座とは、神候補に選ばれた人間が次のクリーチャーになることを指しているのです。
目的②人間の信仰心を集めること
クリーチャーのもう1つの目的は、人間の信仰心を集めることです。
神を信じる人のエネルギーがクリーチャーの源であるため、人間が偽りの神というクリーチャーを創り出したと米田は考えていることから、人間の信仰心が神や天使の存在、天界という世界を維持することにつながります。
神に選ばれた天使達が人間から神候補を選び、その神候補が神になることは神が存在することを人間に証明することになるのです。
【プラチナエンド】神の正体と天界について解説
ここからは、神の正体と天界について解説していきます!
神の正体はクリーチャーではなく真の神
神の正体は真の神でした。
米田が神の正体をクリーチャーと言ったことで、多くの人間が神はクリーチャーだという米田の発言を信じ真の神の存在を否定したのです。
しかし実際にクリーチャーについてわかっていたことは、偽りの神は999日の期限を過ぎると死ぬことと、その偽りの神の死は人間は知ることをできないということだけで、神の正体がクリーチャーだと証明する方法はありませんでした。
そんな状況で、なぜ神の正体が真の神だと知ることができたのかについては後述していきます。
神になったのは中海修滋
神候補から神になったのは13歳の少年の中海修滋(なかうみしゅうじ)でした。
中海は米田の考えに共感し神の正体はクリーチャーであると信じていたため、そのことを米田に証明するために自ら神になることを選び他の神候補の合意を得て実際に神になったのです。
1級天使のオガロいわく、神は白の矢や赤の矢を何の制限もなく使え人間を意のままに動かせ人類を終わらすことさえできる存在であり、中海は自分が神になり神としてできることにより何らかの形で神の正体がクリーチャーであることを米田に伝えようと考えていました。
神の天界とは?
神の世界である天界は、人間界と並行したパラレルワールドのような世界ですが、人間界よりも少し時間の経過が遅くなっています。
天界で暮らしているのは神と天使で、天使は死者の形をコピーしたものを人間界から天界へ運び全て保存していて、天使を作る際の参考にしていることを中海は知り、死ねば終わりが訪れることに安堵しました。
そして神候補から神になった人間は、天界で前の神から能力を引き継ぐために融合していくことになります。
神の正体を証明する方法
中海が考えた神の正体を証明する方法とは、神の自殺です。
神の正体がクリーチャーであれば、たとえ神が死んでもその神は人間を創った存在ではなく人間から信仰心を搾取しているだけの存在であるため、天界に影響は出ても人間界に影響を与えるはずがありません。
そこで神となった中海が、神の正体がクリーチャーであることを米田に伝えられると考えた方法が神が死ぬことだったのです。
神の正体の証明
中海は神になった時に、米田にだけ赤の矢を残していました。
赤の矢は神から与えられた天使の道具であり神が死ぬと同時に米田に残された赤の矢は消えるため、こうすることで米田に神の消滅を伝えることができます。
そして神が死んでも人間界に影響がなければ米田に神の正体がクリーチャーであると伝えることができるはずでした。
しかし、神が自殺し赤の矢が消えると人間界では人間や動物、植物などのあらゆる生命が消えていったのです。
中海の天使だった1級天使のオガロが神は人類を終わらすことができると言っていた通り、神が死に地球上の生命が無になっていく状況こそが神の正体が真の神であることを証明しました。
まとめ
『プラチナエンド』で神の正体はクリーチャーか解説し、偽りの神の目的や天界についてもまとめてきました。
米田の登場以降、米田の論説から神の正体はクリーチャーであるかのように思われていましたが、最後には神の正体が真の神であったことが証明されることとなったのです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント