貧民街の少女が手榴弾を自分で起爆させて死亡した際、その証拠を隠滅した隠滅屋として登場したのが小栗虫太郎(おぐりむしたろう)でした。
当初は武装探偵社とは敵対関係であるドストエフスキーの協力者だったわけですが、小栗虫太郎は死亡してしまうのでしょうか?
この記事では、『文豪ストレイドッグス』で小栗虫太郎(虫くん)は死亡するのか、生きてるその後も解説していきます!
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【文豪ストレイドッグス】小栗虫太郎(虫くん)とは?
まずは、『文豪ストレイドッグス』の虫くんこと小栗虫太郎について解説していきます!
小栗虫太郎の基本情報
小栗虫太郎は、七三分けのヘアスタイルとスーツに蝶ネクタイを着けた男性です。
一人称は「私」で知的にも見えますが、感情が昂ぶると一人でも声を張り上げ英語を発するなどの愉快な一面も。
もともとはツリ目で三白眼でしたが現在は組織にて変えた後の顔をしており、なかなかのイケメンです。
現在の顔は探偵社らが持つ資料には載っていなかったため顔は知られていないものと思われていましたが、探偵社の江戸川乱歩には小栗虫太郎が隠滅屋の正体であることも名前も知られてしまいます。
小栗虫太郎の異能力
小栗虫太郎の異能力は完全犯罪です。
完全犯罪の異能力を発動すると、おばけのような生命体が生み出されて犯した犯罪の証拠を消滅させることができます。
小栗虫太郎は監禁されていた七號機関(ななごうきかん)においてこの異能力を使い、犯罪の隠ぺいを行っていた隠滅屋だったのです。
異能力・完全犯罪では犯罪を犯しても証拠を隠滅することで情報を操作し、全く関係のない他者へ犯罪をなすりつけることもできるため、政府が創った闇の犯罪組織である七號機関では犯罪の隠蔽と洗浄を専門としていました。
また盗品を所持した状態で監視カメラに映るようなシーンでは、「犯罪の証拠を消す」能力によってあらゆる監視カメラ映像から姿を消すことが可能。
その場合、小栗虫太郎と行動を共にする者も監視カメラの映像から姿が消えてしまいます。
虫くんとヨコミゾの関係
「虫クン」とは、金田一というペンネームの推理小説家であるヨコミゾが小栗虫太郎を呼ぶ時の愛称です。
小栗虫太郎とヨコミゾは学生時代からの友人関係でとても親しい間柄で、度々推理小説を執筆するヨコミゾのもとを訪れていたところ、ヨコミゾが腑の癌腫に侵されて余命1年を宣告されたことを知らされます。
ヨコミゾは自分が死んでしまう前に「究極のミステリ(推理小説)」を完成させるための計画に必要不可欠だった本物の動機と殺意を持った現実の犯人役を小栗虫太郎に依頼し、小栗虫太郎はヨコミゾの自作自演の金田一殺しに協力しました。
その結果、ヨコミゾの望みを叶えるかたちで友人であるヨコミゾを殺害することとなったです。
【文スト】小栗虫太郎(虫くん)は死亡する?
ここからは、『文豪ストレイドッグス』の小栗虫太郎(虫くん)は死亡するのかについてまとめていきます!
小栗虫太郎はゴーゴリに襲撃され死亡?
結論からいうと、小栗虫太郎は死亡していません。
小栗虫太郎は江戸川乱歩に、
- 金田一殺しの動機が怨恨ではない
- 被害者と犯人が共犯
- 犯人は金田一殺しの時に涙を流していた
などの仮説を立てられ、小栗虫太郎がの金田一殺しを自首しなければその仮説を公表すると江戸川乱歩に宣言されてしまいます。
金田一殺しは金田一ことヨコミゾが命をかけて完成させた「究極のミステリ(推理小説)」ですので、仮説を公表されればこの推理小説は推理に挑む価値を失ってしまうのです。
それだけは避けたかった小栗虫太郎は自首して警察に連行されていきますが、その途中で天人五衰(てんにんのごすい)のメンバーの一人であるゴーゴリの襲撃を受け警察官は殺され、小栗虫太郎もそこで死亡したものと思われました。
小栗虫太郎の最後の言葉の意味
小栗虫太郎が死亡したと思われたシーンの直前に、江戸川乱歩に向けて最後の言葉を残していました。
もうじき探偵社に大きな仕事がくるが 絶対に受けるな!
受ければ探偵社は滅ぶ!
いいか 絶対ーーー
このセリフに登場した「大きな仕事」とは、殺人結社である天人五衰がこれから起こす殺人を阻止することを意味していたのです。
殺人結社である天人五衰は、仏教用語での天人五衰を意味する六道最高位の天界にいる天人が長寿の末に迎える死の直前に現れる5つの兆し
- 衣裳垢膩(えしょうこうじ):衣服に垢と脂が染み出す
- 頭上華萎(ずじょうかい):頭部の華鬘が萎れ腐る
- 身体臭穢(しんたいしゅうわい):身体が汚れ臭い出す
- 腋下汗出(えきげかんしゅつ):腋の下から汗が流れる
- 不楽本座(ふらくほんざ):自分の席に戻るのを嫌がり楽しみが味わえなくなる
を見立てた連続猟奇殺人を犯し、すでに4件の殺人事件が発生しているため5件目が起こることはほぼ確定していると考えられました。
小栗虫太郎の最後の言葉を聞いていた江戸川乱歩はこの仕事を断ると言いますが、探偵社の社長である福沢諭吉はこの殺人を止めるために命を懸けると言い仕事を受けることにしたのです。
小栗虫太郎は生きてる
小栗虫太郎が生きてる可能性については、中島敦とギルドの団長であるフランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドとの会話で明らかになります。
ゴーゴリの襲撃を受けて死亡したものと思われた小栗虫太郎でしたが、路上で護送していた警察車両が発見されると車には警察官の射殺体しか残されていませんでした。
車の中に小栗虫太郎の死体どころか血痕もないことから、ゴーゴリに誘拐されたとフィッツジェラルドは予想したのです。
【文スト】小栗虫太郎が生きてるその後について
ここからは、『文豪ストレイドッグス』の小栗虫太郎が生きてるその後について解説していきます!
小栗虫太郎は監禁されていた
小栗虫太郎はやはりゴーゴリによって誘拐され監禁されていました。
生きてる小栗虫太郎は政府系の銀行の監禁室にて監禁されている状態で、『文豪ストレイドッグス』の漫画原作17巻69話で再登場します。
ゴーゴリが小栗虫太郎を誘拐した目的は、小栗虫太郎の異能力・完全犯罪を取り消し罪を復活させることでした。
小栗虫太郎は過去に隠滅屋として太宰治の経歴を洗浄した人物でもあります。
太宰治には元マフィアの経歴と共謀殺人138件、恐喝321件、詐欺その他625件の犯罪容疑がかけられており、完全犯罪の取り消しを行い容疑者として太宰治が逮捕されることが天人五衰の狙いだったのです。
小栗虫太郎はその後探偵社に保護される
小栗虫太郎はその後、監禁室に侵入した中島敦と泉鏡花とともに建物の外へと脱出します。
そこへ追ってきた特務課の坂口安吾が探偵社が犯人だと思っていると装い、小栗虫太郎を含む3人の救出に成功したのです。
小栗虫太郎は以前、七號機関で監禁されていた際に太宰治の過去の罪を消させた坂口安吾に不信感を抱きつつも、天人五衰に関する情報と最終的な目標の一歩手前の目標が国家の消滅であることを話します。
その後は探偵社と協力関係となっているエドガー・アラン・ポオが所有する豪邸で匿われており、ミステリー小説を書く事で心の中のヨコミゾと会い会話をしながら生活しているのです。
まとめ
この記事では、『文豪ストレイドッグス』で小栗虫太郎(虫くん)は死亡するのか、生きてるその後も解説してきました。
- 小栗虫太郎はゴーゴリに襲撃され死亡したものと思われていた。
- 小栗虫太郎は生きていてゴーゴリに誘拐され監禁されていた。
- ゴーゴリが小栗虫太郎を誘拐した目的は小栗虫太郎の異能力・完全犯罪を取り消し罪を復活させるため。
- 小栗虫太郎はその後中島敦と泉鏡花とともに脱出し探偵社に保護される。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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