『機動戦士ガンダム水星の魔女』の第1クールの最終回である第12話で、グエル・ジェタークは父親のヴィム・ジェタークを殺してしまうという悲惨なシーンが放送されました。
もちろんグエルは父親殺しをするつもりなど全く無かったわけで、トラウマ確定と思われるシーンでしたがその後グエルはどうなってしまうのでしょうか?
この記事では、『機動戦士ガンダム水星の魔女』のグエルの父親殺しについて、かわいそうな理由とその後死亡するのかの考察もまとめていきます!
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【機動戦士ガンダム水星の魔女】グエルの父親殺しを解説
まずは、『機動戦士ガンダム水星の魔女』のグエルの父親殺しについて解説していきます!
グエル父親殺しシーンとその経緯
グエル父親殺しのシーンは、第1クールの最終回である第12話です。
輸送会社の下働きとしてボブと名乗り仕事をしていたグエルでしたが、プラント・クエタへ向かっている途中に乗っていた輸送船が武装組織「フォルドの夜明け」に占拠されてしまいます。
輸送船に乗っていた社員とともに拘束されていたボブことグエルは、戦闘開始後に「ガンダム」の存在に気づきスレッタ達との合流をこころみました。
しかし合流するために強奪したのは、ジェターク社がかつて開発していた敵のモビルスーツのデスルターだったのです。
そのため迎撃していた父親のヴィム・ジェタークとお互いがわからぬまま交戦となり、その結果グエルは父親を殺してしまいました。
これが『機動戦士ガンダム水星の魔女』の第1クールの最終回である第12話で、グエルが父親殺しをした経緯になります。
グエルの父ヴィム・ジェタークはなぜ出撃した?
グエルの父ヴィム・ジェタークが自らモビルスーツに乗って出撃した理由は、この襲撃がシャディク・ゼネリの仕組んだものだと確信したからです。
ヴィムはサリウス・ゼネリとシャディクと結託して、デリング・レンブランの暗殺をプラント・クエタで実行する計画をしていました。
しかしフォルドの夜明けの襲撃によって、自身がサリウスとシャディクに裏切られたことに気づいたのです。
ヴィムが「これまでライバルの頭を直接ぶっ叩くことで勝ち上がってきた男だ!」と自らのことを言っていることから、そもそもヴィムは自らがモビルスーツに乗って迎撃して返り討ちにできるという自信があったと考えられます。
そしてさらには自分を裏切り敵に回したことを、サリウスとシャディクに後悔させてやるつもりでいたのでした。
そしてフォルドの夜明けが使用していた機体が、ヴィムがCEOを務めるジェターク社の旧式機モビルスーツのデスルターだったことで頭に血が上ってしまったことがヴィムの死亡へとつながってしまったのです。
グエルは敵のモビルスーツで父親殺し
グエルは敵が使用していたモビルスーツのデスルターで父親殺しをしてしまいます。
グエルが敵のモビルスーツに乗った理由は、スレッタたちと合流するためです。
プラント・クエタのガンダムの存在を聞いたグエルは、その場所にスレッタたちが居ると考えました。
スレッタたちとの合流を考えていたグエルの目的は作中では明らかになっていません。
グエルはスレッタに想いを寄せながらも自分の行動が原因で学園を退学させられ、スレッタからどんどん離れてしまいました。
グエルの「俺はあいつに・・・スレッタ・マーキュリーに進めていない!」というセリフは、スレッタに物理的な距離も心の距離も離れたまま進めていない状況に後悔をしていたことから出た言葉ではないかと考えられます。
テロリストに拘束されたままではいつ殺されてもおかしくない状況であったため、グエルはスレッタがもしも近くに居るなら少しでもスレッタに近づきたい、会いたいと思ったのかもしれませんね。
その結果、自分を攻撃してくるモビルスーツとの戦いの中で死を目前にして本来のモビルスーツパイロットとしての能力を発揮したわけですが、まさか互いに相手が誰なのか知らずに戦い倒したのが父親のヴィムとは悲惨です。
【水星の魔女】グエル父親殺しでかわいそうな理由
ここからは、『機動戦士ガンダム水星の魔女』のグエルが父親殺しでかわいそうな理由についてまとめていきます!
グエルは本当は戦いたくなかった
グエルと父親のヴィムの戦闘は偶然起こってしまったものであり、グエルは相手が誰だろうと戦いを望んではいませんでした。
グエルの目的は一刻も早くスレッタが居ると思われるプラント・クエタへ行くことであり、できれば戦闘は避けたかったはずです。
しかもグエルは攻撃してきたモビルスーツがジェターク社製モビルスーツのディランザ・ソルだったため、パイロットが誰かはわからないにしても少なくとも敵ではなくジェターク社の人間であることだけはわかっていました。
しかし、グエルが敵から奪った機体はジェターク社の旧式機モビルスーツのデスルター。
ヴィムからすれば敵がジェターク社のCEOである自分を相手に自社の製品を使ってきたことに逆上してその機体に乗っているのが息子のグエルだなんて考えもしなかったのでしょう。
そのためヴィムは敵を殺す気で攻撃してきて、その攻撃を受けたグエルは自身も死を回避するためにヴィムとはわからずに応戦するしかなかったのです。
お互いに戦っている相手が誰なのかわからないというすれ違いが、最終的にグエルの父親殺しにつながってしまったなんて本当にかわいそうですね。
父親ヴィムはグエルを探していた
命をかけた激しい戦闘の末、敵機に致命的な攻撃をくらわせたグエル。
しかしその直後グエルが鎮圧した相手が父親のヴィムだということが、ふたりが乗る機体の間で行われた通信で判明しました。
グエルはアスティカシア高等専門学園でスレッタとの決闘に敗れホルダーの地位を失い、ベネリットグループの掌握という野望を潰された父親ヴィムから叱責を受けたのがきっかけで、グエルとヴィムとの親子関係は崩れていきます。
その後アニメ第5話でグエルはヴィムからモビルスーツに乗ることを止められていたにもかかわらずエラン・ケレスと決闘し敗れ、ジェターク社からの支援を打ち切られ、さらにはジェターク寮を追い出されてしまいました。
この時点でヴィムはグエルが学園を卒業するまでの学費を出すつもりでいましたが、その後グエルを退学させて用意した子会社のポジションに入れるつもりでいたものの、グエルの方は行方を知られないように「ボブ」という偽名を使って輸送会社の下働きになっていたのです。
アニメ第11話の時点でヴィムがグエルの行方を知っていないことが明らかになっていましたので、実はグエルの失踪以降ヴィムは裏ではグエルを心配して行方を探していたのでしょう。
これまでグエルに対して圧力をかけて厳しい姿勢でいたヴィムには、息子に対して父親としての愛はないものと思っていました。
しかしグエルのことを心配してずっと探していたのだとしたら、第11話でデリング・レンブランに「長男のグエル・ジェタークはまだみつかっていないそうだな」と言われて怒りをあらわにしたのも納得ですね。
グエルの父親殺しはトラウマ
グエルの父親殺しは、トラウマになることは間違いないでしょう。
そもそもグエルには人を殺す、もしくは致命傷となる攻撃を相手に仕掛けることへの覚悟はありませんでした。
それはモビルスーツでの父親との戦闘開始直後に、相手に向かっての攻撃を躊躇したシーンからわかります。
グエルはアスティカシア高等専門学園ではホルダーだったほどパイロットとして優秀な人物で、これまでモビルスーツで多くの決闘を行ってきましたが命がかかった実践は初めてだったと考えられますし、もちろん人を殺した経験はなかったはずです。
そのためグエルは自分の命を狙ってきている相手に対しても瞬間的に攻撃することができずにいたわけですが、最終的には相手の攻撃に命の危険を感じたことで衝動的ではあったものの相手に致命的な攻撃を与えてしまったのでした。
その相手がグエルの父親ヴィムで、しかも自分に冷たくあたっていたはずの父親の優しさに触れた直後の初めての人殺しとなったのですから、これはトラウマになることはほぼ確定だと思います。
【水星の魔女】グエルのその後と死亡するか考察
ここからは、『機動戦士ガンダム水星の魔女』のグエルのその後と死亡するかについて考察していきます!
グエルはその後闇落ち?
グエルはその後闇落ちしてしまう可能性もあります。
前述しましたが、グエルの父親殺しはグエルのトラウマとなることはほぼ間違いないです。
父親殺しをしてしまったのはグエル自身ですが、普通に考えてこうなったきっかけを作った人物が誰なのか探すのではないかと思います。
そうなった場合にグエルの父親殺しの原因を作った人物はヴィムをはめたサリウスとシャディクですので、グエルが闇落ちしてサリウスとシャディクを非人道的なやり方で残酷に消し去ろうと考えてもおかしくはないですね。
ただ個人的には真っ直ぐで芯が通っていてプライドに見合ったフェアプレー精神も持ち合わせていたグエルにとても好感を持っていたので、闇落ちからの逆恨みと殺人その結果自分も死亡するみたいな流れはできれば見たくないです。
どうにかトラウマを乗り越えて前向きなグエルに戻ってくれることに期待しています。
グエルは死亡せずにドミニコス隊に入隊?
グエルのその後は死亡せずにドミニコス隊に入隊を個人的に希望します。
もともとグエルは、将来カテドラル独自の戦力として特殊部隊「ドミニコス隊」への入隊を目標に鍛錬を積み重ねて学園内のホルダーにまでなった実力者です。
ホルダーとしては横暴な態度をとっていましたが父親に従順だったり、ボブとしても上下関係をわきまえて仕事に取り組んでいた様子からも、グエルの人間性は意外にきちんとしているうえモビルスーツのパイロットとしての技術も十分だと思われます。
しかもグエルが父親殺しをしたその場所からそれほど遠くないはずのプラント・クエタにはドミニコス隊がいるはずです。
父親殺しをして絶望の淵に沈むグエルがその後偶然にもドミニコス隊に発見されて保護され、トラウマを乗り越えて自分の正義のためにモビルスーツのパイロットとして活躍するなんていう未来なら喜んで見たいと思います。
グエルのその後については第2クールでどうなるのか、とても楽しみですね!
まとめ
この記事では、『機動戦士ガンダム水星の魔女』のグエルの父親殺しについて、かわいそうな理由とその後死亡するのかの考察もまとめてきました。
- グエルはアニメ第12話で父親殺しをしてしまう。
- グエルの父親殺しは戦っている相手がお互いにわかっていなかったため起こってしまった。
- グエルは本当は戦いたくなくジェターク社の人間だと思われる相手に自分の存在を知らせようとしていた。
- グエルの父親殺しの際に父親が自分を探していたことを知った。
- グエルの父親殺しは初めての人殺しでもありトラウマになることはほぼ確定。
- グエルはその後闇落ちしてサリウスとシャディクを殺し、その結果自分も死亡するという可能性もある。
- 私の個人的な希望はグエルは死亡せずにドミニコス隊に入隊してパイロットとして活躍すること。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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