怪異と乙女と神隠し/ヨダレカケ事件の犯人・正体は?目的や理由も解説

怪異と乙女と神隠し

緒川菫子(おがわすみれこ)の同僚である化野蓮(あだしのれん)の妹・乙(おと)が通う、コオネ女学院で現在進進行形で発生している不可解な現象「ヨダレカケ事件」。

化野と乙は怪異との関係性を疑い事件の解決を目指していますが、ヨダレカケ事件の犯人とその正体とは一体何者なのでしょうか?

この記事では、『怪異と乙女と神隠し』(とと神)のヨダレカケ事件の犯人・正体は何者なのか、目的や理由についても解説していきます。

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【怪異と乙女と神隠し】ヨダレカケ事件とは?

まずは、『怪異と乙女と神隠し』(とと神)のヨダレカケ事件とその現象について解説していきます。

ヨダレカケ事件はコオネ女学院で発生

ヨダレカケ事件とは、コオネ女学院で現在進行形で発生している不可解な現象のことを指しています。

名門校として有名なコオネ女学院は、友愛・礼節・勤勉を校訓として風紀や伝統を重んじる厳格な学校ですが、ヨダレカケ事件の影響で不登校になる生徒が続出していました。

この事件について、化野兄弟は怪異との関係性に気づいており、事件を解決するために女学院に潜入することができる菫子に正体の見定めを依頼したのです。

ヨダレカケ事件の概要

ヨダレカケ事件で発生している現象の対象は生徒で、

  1. 大量のよだれを垂れ流す
  2. 突如として身体が火のように熱くなる
  3. 昏倒する

という症状が突如として襲ってきます。

当事者には規則性がないのが特徴で、治療する方法はありません。

ただ、校外に出るとなぜか症状は治まるため、対象となった生徒でも帰宅をすると回復しますが、学校に入ると再発するという恐ろしい現象です。

一度この現象に襲われた生徒は、再発を恐れて不登校になってしまっています。

【怪異と乙女と神隠し】ヨダレカケ事件の犯人・正体は?

ここからは、『怪異と乙女と神隠し』(とと神)のヨダレカケ事件の犯人・正体について解説していきます。

犯人は畦目真奈美(うなめまなみ)

ヨダレカケ事件の犯人は、畦目先生こと畦目真奈美(うなめまなみ)です。

畦目先生は、コオネ女学院中等部の女性教師で生活指導を担当している、おっちょこちょいでドジでかわいい先生として登場しました。

とにかく生徒思いの先生で、女生徒に変装して潜入していた菫子と乙(おと)とその友人たちとで教室で会話をしているシーンでは、乙の友人たちの少し強引な様子に「いじめはダメッ」「相手が嫌がることはしちゃダメよ!!」と心配してくれていたのです。

結局のところこの時はいじめではなく畦目先生の誤解だったわけですが、畦目先生はいじめに対しての執着が尋常ではありませんでした。

その後、畦目先生のいじめに対する執着を利用する形で、菫子たちはヨダレカケ事件の犯人が畦目先生であることにたどり着くこととなります。

呪物は祖母の遺品の髪飾り

ヨダレカケ事件の犯人は畦目先生でしたが、畦目先生自身が怪異だったわけではありません。

畦目先生は、呪物である髪飾りを使って呪いを発動させていたのです。

髪飾りは、畦目先生が唯一の家族だった祖母からお守りとして受け取った大事な形見でした。

しかしこの髪飾りはお守りなどという優しいものではなく、「牛玉」(うしだま)と呼ばれる遺物でそれ自体が呪いという危険なものだったのです。

正体は塵輪鬼(ちんりんき)

ヨダレカケの正体は、塵輪鬼(ちんりんき)という怪異です。

塵輪鬼とは赤色で8つの頭に翼を持った鬼神で、塵輪鬼の欠片が牛鬼になったという伝承があることから、牛鬼の親玉ともいえる存在であるため、牛鬼よりも凶悪な怪異でした。

畦目一族は1000年以上も昔に塵輪鬼を信仰していたと考えられ、その一族の末裔が畦目真奈美(うなめまなみ)だったと化野蓮(あだしのれん)は推測していますが、実際のところは不明です。

ヨダレカケ事件の犯人が判明した当初、化野はこの怪異の正体は牛鬼だと考えていました。

牛鬼とは、西日本を中心に各地で伝承が残っている残忍な性格で人食いを好む妖怪で、牛鬼に影を舐められた者は突如唾液を垂れ流し、火がついたように熱くなり死に至ると伝えられています。

この伝承がコオネ女学院で発生しているヨダレカケ事件と似ていたことから、化野は畦目先生が牛鬼の力を使っていると考えていたわけですが、最終的には化野自身がヨダレカケの正体が塵輪鬼であることに気づいたのでした。

【とと神】ヨダレカケ事件の目的や理由を解説

ここからは、『怪異と乙女と神隠し』(とと神)のヨダレカケ事件の目的や理由について解説していきます。

目的はいじめを無くすこと

ヨダレカケ事件の犯人である畦目先生(うなめせんせい)の目的は、コオネ女学院のいじめを無くすことです。

ヨダレカケ現象の対象となっていたのは、いじめの芽となっていた生徒たちで、畦目先生が呪いを発動させることで対象となった生徒は発症する恐怖から不登校になっていました。

それにより、コオネ女学院ではいじめが発生しなくなっていたのです。

しかし、いじめの加害者を呪いで不登校にさせても実際にはいじめを根絶することはできず、次々と新たに出てくるいじめの芽に対して、今後は発想の転換で加害者ではなく被害者の方を呪いでどうにかしようと考えはじめていたのです。

畦目先生がこれほどまでにいじめに対して執着しているのには、自身が身近に経験したいじめが関係していました。

畦目先生の過去といじめ

畦目先生は、過去に自身もいじめにあい辛い子供時代を過ごしていたのです。

物心がつく頃に両親と死別して祖母に育てられた畦目先生は、祖母と幸せな生活を送っていましたが、その暮らしぶりは裕福とはいえないものでした。

小学生だったある日、畦目先生が学校に持ってきていた祖母手製の雑巾をクラスメイトに貸そうとした時に、雑巾の生地が着ている服と同じことや年寄りの臭いがすると言われ、まさにいじめのような状況になってしまったのです。

畦目先生にとっては大切な家族である祖母が作ってくれた雑巾、クラスメイトにバカにされいじめのような状況に抵抗しトラブルに発展してしまいました。

しかし、そのことをかばってくれたのは祖母ただひとりで、担任の先生でさえも畦目先生と祖母を責めたのです。

そしてこれがきっかけで、畦目先生は本格的にいじめの対象となってしまいました。

畦目先生の祖母もいじめが原因で死亡

畦目先生が小学校でいじめにあった2年後に、祖母もいじめが原因で死亡してしまいます。

もともとは畦目先生があっていたいじめでしたが、そのいじめが畦目先生の知らないところで祖母へのいじめを生み出してしまっていたのです。

祖母が受けたいじめは大人の大人に対するいじめでしたが、このことがきっかけで畦目先生はいじめそのものを憎むようになり、いじめの無い世界を作ろうと誓ったのでした。

このような過去の経験がきっかけで、畦目先生はヨダレカケ事件の犯人となってしまったのです。

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まとめ

この記事では、『怪異と乙女と神隠し』(とと神)のヨダレカケ事件の犯人・正体は何者なのか、目的や理由についても解説してきました。

  • ヨダレカケ事件の犯人・正体は畦目真奈美(うなめまなみ)
    • 畦目先生はコオネ女学院の生活指導担当教師。
    • 生徒思いのおっちょこちょいな先生として登場。
  • 畦目先生のいじめへの執着
    • 畦目先生はいじめに対する執着が強い。
    • 生徒たちに対して心配し、いじめをダメだと警告するシーンが描かれる。
  • ヨダレカケ事件の真相
    • 畦目先生は髪飾りを使ってヨダレカケの呪いを発動させる。
    • 髪飾りは祖母から受け継いだ呪物。
  • ヨダレカケの正体は塵輪鬼(ちんりんき)
    • 塵輪鬼は赤色で8つの頭に翼を持つ鬼神。
    • 1000年以上前に畦目一族が信仰していたと思われる存在。
  • ヨダレカケ事件の目的と理由
    • 畦目先生の目的はいじめを無くすこと。
    • 自身の過去にいじめが関わっており、その経験からいじめを憎むようになった。
    • 祖母もいじめの影響で死亡し、その経験が畦目先生の行動に影響を与えた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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