【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】ではEVAの操縦にダミーシステムというものが導入されていました。
ダミーシステムは特務機関NERV(ネルフ)がEVA初号機に導入した無人制御システムで、パイロットなしでEVAを動かすことができる反面、様々な問題や危険もあるシステムなようです。
そこで今回は、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のダミーシステムとは何なのか、EVA初号機がダミーシステムを拒絶した理由やアスカは死亡したのかについてもまとめていきます!
エヴァ新劇場版:破のダミーシステムとは?
ダミーシステムとは、EVA初号機に導入した無人制御システムのことをいいます。
無人制御システムなので、このシステムを使用するとEVA初号機はパイロット無しで動くことが可能となるのです。
NERV(ネルフ)職員でオペレーターの日向マコトのセリフでは、本来はあくまでパイロット補助との名目で導入され、子供に操縦させるよりは人道的だそうだと話していました。
ダミーシステムはエヴァに擬似的な信号パターンを送信し、パイロットが搭乗していると誤認させる事で単独での自律制御だけでなく無人状態でのATフィールド発生まで可能となります。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】で最初にダミーシステムという名称が登場したのは、ダミープラグでダミーシステムの実験が行われているシーンでした。
この時登場したダミープラグは、NERV(ネルフ)本部で作られたものではなく、ゴルゴダベースからの直送品と加持リョウジが言っていましたね。
ダミーシステムのロゴにも「GOLGOTHA BASE BUILT」と記載があることから、ゴルゴダベースで構築されたシステムであることがわかります。
ゴルゴダベースは、月面にあるタブハベースや北極にあるベタニアベースなどと同じくNERV(ネルフ)やゼーレなどが所有する基地だと思われますが、場所などの詳細については明らかにされていません。
ダミーシステムとダミープラグの違い
ダミーシステムは無人制御システムのことを指し、ダミープラグはダミーシステムを搭載しダミーシステムを最適に使用するための機能がついた無人エントリープラグのことをいいます。
ダミーシステム自体はパイロットが乗っている状態でも、EVA初号機の制御をダミーシステムに切り替えることが可能で、これはダミーシステムの本来の使用目的がパイロットの意思による行動を補助することだからです。
しかし、【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】でEVA3号機とEVA初号機との戦闘時には、碇ゲンドウの指示によりパイロットとEVA初号機のシンクロを全面カットしたため、ダミーシステムがパイロットであるシンジの操縦を反映させなくなったと考えられます。
パイロットとEVA初号機のシンクロを全面カットしたことにより、音以外の五感もカットされシンジはEVA初号機がしていることを見ることも制御することもできませんでした。
またダミーシステムの起動時には、インテリアの後ろから専用のユニットとアームがせり出し、パイロットの手は固定され操作を物理的にロックするようです。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】ではEVA初号機にダミーシステムが使用されていましたが、このダミープラグには「特1号」という名前があります。
ダミープラグはすべてのEVAに使用できるわけではなく、「EVA初号機には特1号」とEVAごとに専用のダミープラグがあると考えられています。
ダミーシステムがあればパイロットはいらない?
ダミーシステムがあればEVAは無人でも動かすことができ、使徒との戦闘も可能なのでパイロットはいらないように思われます。
しかし、【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】では第10の使徒との戦闘時に、EVA初号機の搭乗を拒否したシンジに代わりダミーシステムを接続したところEVA初号機はダミーを拒絶し起動させることができませんでした。
このことからダミーシステムは完全なものではなく【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】の時点ではダミーシステムが起動しない可能性も高いので、いつ起こるかもしれない使徒との戦闘に備えてやはりパイロットは必要なのではないでしょうか。
エヴァ新劇場版:破でダミーシステムを拒絶した理由
第10の使徒が侵攻してきた際にEVA初号機にダミーシステムを接続するもEVA初号機はダミーを拒絶しました。
その後もEVA初号機にダミーシステムの接続を試みますが、EVA初号機は嫌がるような反応をしてダミーを再び拒絶し、ダミープラグを排出しようとします。
ダミーシステム接続を続けるよう指示を出すものの碇ゲンドウは「なぜだ、なぜ私を拒絶する、ユイ・・・」と言葉をもらしました。
EVA初号機の制御システムにはシンジの母親である碇ユイが取り込まれているため、碇ゲンドウはEVA初号機がダミーシステムを拒絶することをユイが拒絶していると感じたのでしょう。
碇ユイはシンジの母親なのですから、EVA3号機との戦闘時には自分の息子であるシンジを守るために嫌がるシンジの意思には反してやむを得ずダミーシステムを受け入れたのではないでしょうか。
しかし、第10の使徒の侵攻時にEVA初号機にはシンジを守るという目的がなかったため、その状態ではダミーシステムを受け入れることはできなかったのではないかと考えられます。
エヴァ新劇場版:破のダミーシステムでアスカは死亡したのか?
EVA初号機のダミーシステムによってEVA3号機は破壊され、式波・アスカ・ラングレーが乗っていたEVA3号機のエントリープラグはEVA初号機に噛み砕かれその瞬間叫び声が響き、アスカは死亡したように思われました。
EVA初号機によって破壊されたEVA3号機の回収シーンでは破壊されたエントリープラグが映し出され、その後に命だけは助かった様子のアスカが登場します。
アスカは生きていたのです。
奇跡的に助かったアスカは赤い部屋にある箱のようなものの中で救命処置が取られているようにみえますが、使徒の精神汚染の可能性が否定できないため隔離するしかなかったようでした。
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】ではアスカのその後については語られておらず、精神汚染からも助かったのかは知ることができません。
しかし、続編の【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q】でもアスカは登場していることから、アスカが隔離され救命処置が取られている状態からは回復したことがわかります。
まとめ
【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】で導入されたダミーシステムについてまとめてきました。
ダミーシステムはパイロット無しでEVAを動かすことができる画期的なシステムではありますが、使い方によってはパイロットの意思を無視したりと危険なシステムでもあることがわかりましたね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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