『ヴァニタスの手記』(ヴァニタスのカルテ)の主人公のひとりであるノエが、パリへと向かうために乗っていた飛空船「ラ・バレーヌ」で、ヴァンピール(吸血鬼)が起こしたと思われる事件が話題になっていました。
この事件に関して教会のシャスール(狩人)が動き出したと安堵する人々でしたが、シャスールとはどのような存在なのでしょうか?
この記事では、『ヴァニタスの手記』でシャスールとは何なのかと、シャスールであるローラン・オリヴィエ・アストルフォの性格や能力についてもまとめていきます!
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【ヴァニタスの手記】シャスール(狩人)とは?
シャスール(狩人)とは、教会の対ヴァンピール部隊のことです。
教会と教会のシャスールはヴァンピールを憎み異端者だと思っているため、常にヴァンピールを殺すことを目的として活動しています。
シャスールは薬物を用いて身体能力を向上し、特殊な武器を使うことでヴァンピールを狩ることを職としている人間なのです。
【ヴァニタスの手記】シャスールのパラディン(聖騎士)について
シャスールのパラディン(聖騎士)とは、シャスールを束ねる12人の隊長のことです。
そのためシャスールの中でも戦闘能力が高く、それぞれ特殊な武器を使って戦うという特徴があります。
シャスールを束ねる隊長という立場ではあるものの、隊長として部下のシャスールをまとめる能力や素質に関してはかなり個人差があり、ヴァンピールを狩るために戦闘能力が高い者が選ばれているようです。
【ヴァニタスの手記】シャスールのパラディン一覧まとめ!
単行本8巻まででシャスールのパラディンは3名登場しています。
- ローラン=フォルティス
- オリヴィエ
- アストルフォ・グラナトゥム
それぞれ性格や能力、ヴァンピールに対する考え方が異なり、シャスールだからといって全員がヴァンピールを憎み殺すことだけを目的としているわけではありません。
ここからは、シャスールのパラディンについてそれぞれまとめていきます!
【ヴァニタスの手記】シャスール:ローラン=フォルティス
シャスールのローラン=フォルティスは、「碧玉(へきぎょく)」を賜った第6のパラディンです。
ヴァニタスとノエが忍び込んだシャスールの住処となっている地下納骨堂のカタコンブにあった一室で、偶然出会ったのがローラン=フォルティスでした。
ここからは、ローラン=フォルティスの性格や能力についてまとめていきます!
ローランの性格
ローランは信仰心が厚く、どんなことでもすべては神の導きと思うなど神を信じる天使のような性格です。
真面目で明るく前向きな性格が自己中心的にもみえるローランは、シャスールであるためヴァニタスとノエと出会った当初はヴァンピールであるノエを殺すつもりでいました。
しかし話し合いでの解決を望んでいたノエの強引な自己紹介からの説明よって、ローランはヴァニタスとノエのことを理解するという柔軟さもみせたのです。
ローランはノエとの出会いがきっかけでヴァンピールに対する考え方が変わり、ヴァンピールであるノエに友達になろうと提案するようなシャスールの中では変わり者でもあります。
ローランの能力
ローランの能力は「デュランダル(不滅なる刃)」という特殊な槍を使い戦うことです。
デュランダルは槍として使用するだけでなく、上下に二分することで両手に一つずつ持つ二刀流で戦うこともできます。
ローランはシャスールが使う特別な薬による肉体強化により、戦闘力を上げて戦うこともできますが、薬物を使用しなくても高い戦闘能力と戦いのセンスを持っているようです。
【ヴァニタスの手記】シャスール:オリヴィエ
ヴァニタスとノエがローランの援護のもと、ドクター・モローの研究所の一室に閉じ込められていた呪持ちのヴァンピール・禍名プレダトゥール(影法師)との戦いの後、ヴァニタスとノエと別れたローランのもとに駆けつけたのがパラディンのひとりであるオリヴィエでした。
ここからは、オリヴィエの性格や能力についてまとめていきます!
オリヴィエの性格
ローランとは長い付き合いであるオリヴィエは、ローランに対して怒っていることが多いもののそれはローランを心配しているからで、キレやすい性格でいつもイライラしている様子ですがなんだかんだいっても面倒見が良いです。
また、ローランを「碧玉(へきぎょく)」のパラディンに推薦した人物でもあります。
シャスールとヴァンピールとの関係について仲良くすることはできないかと考えているローランに対して、「お前はシャスールだ!今の発言が上層部に知られ危険だと判断されたら、最悪、おまえの親兄弟にも害が及ぶ可能性があるんだ!」とオリヴィエは親友であるローランを脅しながらも心配していました。
オリヴィエの能力
オリヴィエにはチェンソーのような刃の剣を使って戦う能力があります。
オリヴィエの戦闘能力の高さは、「君を倒すのには少々骨が折れそうだ」とローレンも認めるほどです。
しかしオリヴィエの登場シーンは少なく、武器と戦闘能力の高さ以外にオリヴィエがどのような能力を持っているのかはわかっていません。
【ヴァニタスの手記】シャスール:アストルフォ・グラナトゥム
過去に多くの謎を残したまま幕を下ろしたはずのジェヴォーダンのベート事件でしたが、再び現れたベートの正体が呪持ちのヴァンピールなのではと聞いたヴァニタスとノエが白銀の森で出会ったシャスールがアストルフォ・グラナトゥムでした。
ここからは、アストルフォ・グラナトゥムの性格や能力と過去についてもまとめていきます!
アストルフォの性格
普段は誰に対してもですます調で丁寧な話し方をするなど振る舞いは礼儀正しく、かわいい容姿の美少年であるアストルフォですが、性格は見た目に反して残虐です。
アストルフォは女性と間違えられるほどのかわいい容姿をしていますが、女性と間違えられるのが嫌いなため女性と間違えたうえ触るなという警告を無視した人間を殺しました。
ヴァンピールをとてつもなく憎んでいて、シャスールの仕事は人間を守る事ではなくヴァンピールを狩ることだと言うなど戦いと殺しを楽しんでいるようなところがあり、同じシャスールでもローランやオリヴィエとは全く違う思想のパラディンです。
アストルフォは戦闘狂の一面があることからシャスールの問題児と呼ばれていて、戦闘中に余裕がなくなると丁寧だった口調が乱れたり、ヴァニタスの挑発に乗せられて激怒したりと精神面の脆さも明らかとなっていきます。
ちなみに大のローラン嫌いです。
アストルフォの能力
アストルフォはシャスールを束ねる12人の隊長の内の一人であるパラディンで、弱冠15歳で歴代最年少のパラディンになった化け物だといわれています。
「柘榴石(ざくろいし) のアストルフォ」とも呼ばれている人物で、「ルイゼット(正義の柱)」という自身よりも長い槍を扱う能力があり戦闘能力が高いです。
ヴァンピールとの戦いで勝利するためなら肉体強化の薬物を過剰摂取することもいとわず、反動により目や鼻から出血したこともあります。
アストルフォの過去
アストルフォ・グラナトゥムのグラナトゥム家は、かつて人間とヴァンピールの戦争で行われていたヴァンピール狩りで大いに活躍した一族ですが、グラナトゥム家にはヴァンピールに惨殺された過去がありました。
アストルフォはグラナトゥム家で代々柘榴石の座を受け継いできた家の人間でありながら、優しすぎたためにシャスールに追われ傷ついたヴァンピールを殺すことができなかったのです。
アストルフォはそのヴァンピールを信じてしまった結果、母は父の前で辱められ父は絶望の果てに首を裂かれて死んでしまい、6歳だった妹はヴァンピールに血を吸われて殺されてしまいました。
そしてアストルフォ自身もヴァンピールに血を吸われ体中に13個のマーキング(印)をつけられましたが、そのアストルフォを助けたのがローランだったようです。
理由は定かではありませんが、アストルフォにつけられたマーキングは現在は5個に減少しています。
まとめ
『ヴァニタスの手記』でシャスールとは何なのかと、シャスールであるローラン・オリヴィエ・アストルフォの性格や能力と過去についてもまとめてきました。
ローラン・オリヴィエ・アストルフォはシャスールの中でも12人の隊長であるパラディンで、それぞれが戦闘能力が高いことがわかりましたが、同じシャスールのパラディンといっても敵であるヴァンピールに対する考え方は様々なようです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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