ノエの回想シーンでは、少年時代のノエと謎の少年が登場します。
この謎の少年は、ドミニクがノエに言った「あの時のこと」と深い関わりのあるルイという名前のヴァンピール(吸血鬼)だったのです。
この記事では、『ヴァニタスの手記』(ヴァニタスのカルテ)の「あの時のこと」とは何なのか、ノエの回想に登場した少年ルイとルイを城に隔離する本当の理由についてもまとめていきます!
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【ヴァニタスの手記】「あの時のこと」とは何?
ヴァンピールが暮らす世界アルタス・パリで行われるバルマスケ(仮面舞踏会)に招待されたノエの幼馴染のドミニクは、ノエにエスコートをさせるため人間が住むこちら側の世界のパリまでノエを追ってきました。
ドミニクがノエを追ってきた理由はそれだけでなく、田舎からでてきて相当な世間知らずであるノエを心配したためでもあったのです。
そんなドミニクが舞踏会に向かう馬車の中でのノエとの会話で言った「あの時のこと」は、ノエが呪持ちのヴァンピールに関わって行動していることと関係があるようでしたが、一体何のことなのでしょうか。
ここからは、「あの時のこと」に関係するルイという人物についてと、「あの時のこと」とは何のことなのかを解説していきます!
ノエと少年ルイの関係
ルイはドミニクの1つ年上の兄で、ノエが先生と呼んでいて周囲のヴァンピールがら「貌ならざる者」(かたちならざるもの)と呼ばれ恐れられているヴァンピールの孫です。
ルイとドミニクは先生の城で暮らすことになったノエにとって、初めての友達で幼馴染でもありました。
「あの時のこと」とはルイの死亡
ドミニクが言った「あの時のこと」とは、ルイが死亡した時のことを意味していたのです。
ノエの目の前で首を切り落とされて殺され、その時ノエは自分の大切な友人が死亡したにも関わらず自分が生きていることに安堵し、そんな自分のことをおぞましく感じていました。
思い返すとノエはルイが死ぬ以前からルイの様子がおかしくなっていたことに気づきます。
しかし、何もできずルイが死亡することになってしまったことと、ルイは殺される前にノエに殺されたいと伝えていましたが、ルイの望み通り殺してあげられなかったことをとても後悔していました。
ドミニクは過去に起こったこの出来事が、ノエが自ら呪持ちのヴァンピールと関わろうとする原因なのではないかと考えていたようです。
ルイは誰になぜ殺されたのか?
ルイを殺したのは先生で、殺された理由はルイが呪持ちになったからでした。
ノエが先生の城でルイと暮らし始めて仲良くなった村の子供のひとりであるミナが呪持ちになり、明日ブロー(処刑人)に首を落とされ処刑されることになったことをノエはドミニクから聞きます。
呪持ちのヴァンピールはブローに首をはねられて処分される決まりなため、それを聞いたノエはミナを助けるためにドミニクと他の村の子供達と共にミナを秘密基地に連れて行ったのです。
しかし残念ながら秘密基地で呪持ちとして覚醒してしまったミナは、村の子供を襲い次にノエとドミニクに襲いかかろうとしましたが、その瞬間ルイがミナの首を爪で切り裂き助けたのでした。
するとその直後、ルイも呪持ちに覚醒しノエに襲いかかったのです。
我を失いかけたルイはノエに自分を殺してほしいと懇願しましたが、ノエにはルイを殺すことができず帰ってきた先生によって首をはねられて殺されてしまいました。
【ヴァニタスの手記】ノエの回想に登場した少年の名前がルイ
ノエの回想シーンで何度か登場していた少年の名前がルイでした。
ノエの記憶の中にルイが何度も登場していたのは、ルイはノエにとって目の前で殺されてしまった呪持ちの少年だったというだけでなく、ルイがとても大切な友達だったからです。
ここからは、ノエの回想に登場した少年ルイについて解説していきます!
ルイはノエの幼馴染でドミニクの兄
ルイはノエにとって、先生の城で出会った初めての友達で幼馴染でもありました。
ルイはドミニクの1つ年上の兄でふたりは兄妹でしたが、ドミニクは月に一度遠く離れたサド家のお屋敷から先生の城まで遊びに来ているのに対し、兄妹にも関わらずルイはなぜか先生の城で暮らしていたのです。
ルイとドミニクは異界領主サド侯爵の子供ですが、ドミニクだけが貴族として暮らしていてふたりは先生の孫だったこともあり子供の頃はよくノエと一緒に遊んでいました。
ルイはなぜ先生の城で暮らすのか?
ルイが先生の城で暮らす理由は、ルイが生まれてすぐに病気が見つかったことで療養のために祖父である先生の城に移されたからだとルイがノエに話していまいた。
しかしルイの病気についてはルイ本人も知ってはおらず、城で隔離されて暮らすルイはサド家の中でなぜか死んだ存在とされていたのです。
先生の収集部屋で先生がルイについて書いた資料を見つけたルイは、その資料の内容から自分が「呪持ち」であることを知りました。
ルイは自分が呪持ちなために、両親はルイのことを忘れたくてドミニクを生んだのではと考えていたのです。
【ヴァニタスの手記】ルイを隔離する本当の理由
呪持ちとして覚醒し、ノエに襲いかかり先生によって首をはねられて殺されてしまったルイが先生の城でサド家から隔離されて暮らしていた理由は、ルイが病気だったからではなかったのです。
ルイを隔離していた本当の理由は、実はドミニクと双子だったルイの存在をいないことにするためでした。
ヴァンピールにとって、母体からより多くの命を奪うとされる双子は不吉の象徴とされていて、ルイとドミニクの双子が生まれたことが知れてしまうとサド家の名に傷がつくことになってしまいます。
そのため、本来であれば双子のうちのひとりをその場で殺しているはずでしたが、サド家はドミニクを選びルイは先生が試したいことがあるからと連れて行ったのでした。
このことをドミニクはルイの死後に姉のベロニカから聞かされ初めて知ることとなりましたが、ルイがこのことを知っていたかどうかはわかりません。
まとめ
『ヴァニタスの手記』の「あの時のこと」とは何なのか、ノエの回想に登場した少年ルイとルイを城に隔離する本当の理由についてまとめてきました。
ノエの大切な友達のひとりだったルイには、生まれた時から存在をいないことにされ呪持ちとなり殺される悲しい過去があったのです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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