冬の訪れを感じることのできる白鳥の飛来ですが、みなさんは日本のどの地域に白鳥飛来地があるか知っていますか?
私の生まれ育った地域は白鳥の飛来する地域だったので、大人になって関西に住むまで白鳥が飛来しない地域があることを知りませんでした。
お恥ずかしい話なのですが、白鳥の飛来は冬になったら日本のどこでも見られるのだと思っていたんですよね。
関西に住んでみて『白鳥見かけないな~』と思い、初めて私が住んでいた地域に白鳥が飛来しないことを知った時の衝撃は今でも忘れられません。
そして、その時に気になったのは関西を含む西日本には飛来地がないのかということでした。
今回はその疑問を解決すべく白鳥の関西の飛来地はどこにあるのか、また西日本での飛来地最南端はいったいどこなのかを調べてみました!
白鳥の飛来地
白鳥は、カモ科の7種類の水鳥の総称です。水鳥というだけあって足には水かきが付いていて水面をスイスイと進むのがとても上手です。
冬の訪れを感じさせてくれる白鳥ですが、白鳥は大型の渡り鳥で何千キロも離れた遠い国シベリアから越冬のために暖かい日本に飛んできて、春には飛んで帰っていきます。海を渡って日本に来ているというのがすごいですね!
白鳥の飛来地では何度も白鳥が飛び立ったり着水したりする姿を見ることができますが、白鳥が大きな羽を広げて水面から飛び立つ姿は圧巻で、その大きさにも驚きます!
白鳥の飛来地とは、文字通り白鳥が飛んで来る場所をさします。この飛来地で白鳥は越冬するんですね。
白鳥の飛来地ではたくさんの白鳥が生活する様子を見ることができるので、冬の風物詩ともいえます。
白鳥は日本全国に飛来するのか?
白鳥の飛来地をGoogleマップで調べてみると、Googleマップに白鳥の飛来地として登録されている場所の最北端は青森県、最南端は長野県でそこよりも西の地域では登録されている場所がありませんでした。
このことから、白鳥の飛来地は日本全国ではなく限られた地域にあることがわかります。
白鳥は最初に日本の北海道に飛来し、その後本州を南下して行くのですが、白鳥の中でもコハクチョウとオオハクチョウがいるように、種類によって飛来地や飛行ルートも異なります。
ちなみにコハクチョウは日本海側を南下する飛行ルート、オオハクチョウは太平洋を南下する飛行ルートで越冬地に向かうそうですが、2種類の白鳥が交錯する飛来地もあるそうで、そこでは2種類の白鳥を見ることができるなんて驚きますね!
新潟県と福島県に白鳥の飛来地が多い理由を考察
Googleマップで調べると、白鳥の飛来地は新潟県と福島県に多くあることがわかりました。
白鳥は警戒心が強いので日本で越冬する際には安心して過ごせる場所を越冬地として選ぶそうなんです。
新潟県と福島県に多くの越冬地がある理由としては、白鳥が安心して過ごせる大きな池や潟、湖などがあることや、どちらの県も都会ではないので人が少ないことなどが白鳥にとっては過ごしやすいのではないかと考えられますね。
それに、白鳥にとってはシベリアに比べて新潟県も福島県も温かい場所だからかもしれません。
関西に白鳥の飛来地はあるの?
白鳥はシベリアよりも温かい日本に越冬するために飛来します。
白鳥からすると日本の雪が多く降る地域でも、シベリアよりは温かいのかもしれませんよね。
それにもかかわらず、わざわざ遠い関西やその他の西日本地域に行くのかな?と疑問に感じます。
それでも調べてみると、関西に白鳥の飛来地がありましたのでご紹介していきます!
滋賀県:琵琶湖湖北地域
滋賀県の琵琶湖には毎年たくさんのコハクチョウが飛来するそうです。
琵琶湖といってもとても広いのでどこでも白鳥が見られるというわけではなく、コハクチョウの飛来地は滋賀県長浜市湖北町今西に限られているようですね。
その地域にある湖北野鳥センターの沖には冬が深まるにつれてコハクチョウがやってきて、翌年の3月中旬まで滞在していきます。
こちらが関西でたくさんの飛来する白鳥を見ることができる飛来地のようですね。
兵庫県:加西市
兵庫県の加西市では1980年頃からコハクチョウの飛来地になっています。
最近では50羽以上の群れが飛来するそうで、比較的少数ではありますが毎年少しずつ増えているそうです。
加西市では、決まった場所が飛来地になっているのではなく市内のため池で水草をついばむ白鳥の姿を見ることができるそうですので、見たい場合には市内を探す必要があるかもしれませんね。
白鳥の飛来地最南端はどこ?
滋賀県の長浜市に白鳥の飛来地があることがわかったことで、西日本の他の地域にも白鳥の飛来地はないのかな?と気になりました。
日本の南に位置する地域でも、日本海側では冬には雪が降ったりと太平洋側に比べて寒いので、白鳥の飛来地があるのではないかとちょっと期待してしまいます。
探してみると飛来地の最南端は関西地域よりもさらに南の鳥取県と島根県にまたがる中海にあることがわかりました。
鳥取県と島根県にまたがる湖「中海」はコハクチョウの飛来地になっています。毎年11月になるとコハクチョウが越冬をしにやってくるそうですよ。
日本で5番目に大きい湖の中海に飛来するコハクチョウの数は1,000羽以上にもなり、西日本最大のコハクチョウの越冬地といえるのでないでしょうか。
特に鳥取県米子市にある、米子水鳥公園では毎年多くのコハクチョウを見ることができ、コハクチョウ観察会なども行われています。
島根県と鳥取県にまたがる湖の中海が日本最南端の白鳥の飛来地です。
まとめ
白鳥の関西の飛来地は滋賀県の琵琶湖湖北地域、最南端の飛来地は島根県と鳥取県の中海だということがわかりました。
白鳥の飛来地について調べて見ると、鳥インフルエンザの流行で餌付けを中止した地域では白鳥が飛来しなくなったり、飛来しても数が激減したりしている地域もあるそうで、今後白鳥の飛来地が減ってしまうのではと心配になりました。
白鳥は渡り鳥ですので飛来地にきて越冬して、またシベリアに帰っていくという様子を見ることができるのはやはり感動しますから、これからもたくさんの白鳥の飛来を見れたら良いなと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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